社員インタビュー
多様なバックグラウンドがITの世界で活きる。アシスタントディレクター、ぶっちゃけ対談!
Arsagaブログ
社員だけでなく、お客様からも好評の声多数!「人をつくるアルサーガ。」連載第18回は、アシスタントディレクターの3人が登場!
システム開発の上流工程において大事なのは、お客様の要望を可能な限り実現するための設計をすることです。
ディレクターは、上流工程と言われる業務に大きく関わるポジションになります。
ディレクターには、開発経験を積んでからディレクターになる場合と、アシスタントディレクターとして、開発への理解と、ディレクション業務への理解の両方を深めながらディレクターを目指すキャリアパスがあります。そのため、アシスタントディレクターは、IT業界未経験から挑戦し、ステップアップすることも可能です。
そこで今回は、現在ディレクター業務に奮闘中のアシスタントディレクターに着目し、現場のリアルな声を聞いてみることにしました。
前職ではWebマーケティングの会社でコンサルティング業務を担当。
現在は歯科医院と歯科技工所をつなぐ業務支援システム開発の案件に従事。
前職では芸能事務所で、演歌歌手マネージャーを経験。
目次
多様なバックグラウンド
――まず、皆さんはディレクターをやる前は何の仕事をしていましたか?
片岡:僕はWebマーケティングの会社でコンサルタントをやっていました。
社内にサイト制作をする部署があったので、エンジニアがいる環境ではありましたが、ディレクションはしたことがなく、SEOで関わる程度でした。
福島:僕は、前職では芸能事務所のマネージャーをやっていて、アルサーガへは最初、サーバーサイドエンジニアとして入社しました。
1年間開発に携わった後、ディレクターへ異動したという経緯になります。
――今はエンジニアの業務はしていないということですか?
福島:納期が近いときは、間に合わせるために開発に入ることもあります!
片岡・雪下:…すごい!!!
――臨機応変に対応しているんですね!めちゃくちゃ強いですね!!
――雪下さんはいかがですか?
雪下:私は新卒での入社になります。なので、開発のことやお客様とのやりとり、ビジネスについて、何も分からない状態でした。
――学生時代にITに関わったことはありましたか?
雪下:IT関連の学生団体があったので、イベントや運営には参加をしてました。もともとIT業界に興味はありましたが、実際に手を動かして開発をすることはしていなかったです。
――では全くの未経験からだったんですね!
ITディレクターはどんなお仕事?その中でアシスタントはどんな役割?
――IT開発のディレクション業務はどんな仕事でしょうか?
福島:お客様とのやりとり、開発の指揮取り、アサイン相談などです。
雪下:実装以外の開発に必要なこと全てを行います。
――その中でアシスタントディレクターはどのような役割になりますか?
雪下:案件やスキルレベルによってさまざまですが、私の場合は、例えば新規の案件が入ったときに、お客様の要望をヒアリングして何をやりたいのか、どんなシステムなのか概要を伺った上で、実際に開発したときの見積もりを出すための作業をしています。
エンジニアに見積もりを依頼して、実際にお客様がやりたいことと予算感があっているのか、スケジュールはお客様の要望通りなのかを確認します。要望通りのスケジュールで作れないのであれば、どの部分の開発を優先すべきか考え提案をしていきます。
――他の役割もあれば教えてください。
雪下:先ほどは新規案件の場合ですが、実際に開発が進んでいる場合は役割が異なってきます。
後者に関しては、基本的には社内のプロジェクトメンバーからあがる課題や疑問の確認と、お客様の要望を繋ぐ役割をしています。
――プロジェクトにより作業の進め方も変わってくるんですね。
――お二人はどのような役割をしていますか?
福島:僕の場合だと、まだ1人では不安なお金周りについては、ディレクターに聞きながら進めます。要件定義や開発に関しては、エンジニアをしていた1年間に経験があったので今は1人で任せていただいてます。
――では、要件定義フェーズは独り立ちしているんですね!
福島:基本的には1人でやらせていただいてます!
雪下:ディレクターになった経緯も突然でしたよね?(笑)
福島:ある時、ディレクターをやってみたい人がいたら集めてほしいと言われたのですが、そのことを周知せず「僕が一番やりたいです!」とその場で言いました。(笑)
――ええー!かっこいいですね!!
――でも、エンジニアの中では、プログラミングが好きだからディレクターはやりたくないという方も実際はいると思いますが、福島さんは違ったのですか?
福島:はい、ディレクターをやりたかったので自ら飛び込みました!
――それはタイミングもよかったですね!!
――片岡さんはどのような役割をしていますか?
片岡:僕はどちらかというと雪下さんに近くて、ディレクターの指示を受けて、実作業をしています。
最近は徐々にではありますが、僕に任せていただける作業も多くなってきました。
――理想の形で経験を積めているんですね。
前職の経験が役立ったことは?
――ディレクターの仕事をしていく中で、前職の経験が役立ったことはありますか?
片岡:僕は前職のWebマーケティング会社で、SEOコンサルタントとしてお客様と直接話す仕事をしていたので、お客様とのやりとりする際も、緊張せずお話ができているかなと思います。
――SEOの知識はお客様にとってメリットが多そうですね?
片岡:まだお客様にSEOの話をしたことがないんですよー。
――もったいない気もしますね!
片岡:自分が受け持っている案件は、今のところSEOが関係ないんですよね。ただ、社内の別プロジェクトでSEOについての相談を受けることはあります。
――なるほどです!これから役立つことも増えそうですね!
――福島さんは付き人をしていたので、その経験が役立っていそうですよね?
福島:正直、そこの経験がめちゃくちゃ活きています!(笑)
前職では、お客様の前でマイクを持って話すこともあったので、お客様と話すことに関しては苦ではないですし、少々慣れているところもあります。
あとは、ひたすら謙虚であれと言われ続け、1年半の間に礼儀は徹底的に叩き込まれました。
ディレクターのお仕事はたくさんの方とやりとりをし、先方から頂いた要望をエンジニアへお願いするので、謙虚な姿勢が絶対的に必要だなと改めて感じました。
自分の仕事のスタンスが前職で身についているので、今となっては本当に感謝ですね。
――対応も丁寧で褒め上手ですよね!(笑)
福島:よく太鼓持ち芸人だねと言われます。(笑) ただ、せっかくコミュニケーションをとるのなら、嫌な気持ちにさせないようにと普段から意識はしています!
――偉い…!
――雪下さんは学生ではありましたが、これまでの経験が何か役に立ったことはありますか?
雪下:経験ではないのですが、好奇心が役立っているのかなと思うことがあります。
新しいことを知るのはもともと好きなので、案件によりどんな技術を使って開発していくのかをエンジニアの方と話したり、調べて理解を深めたりする過程は楽しいと感じています。
その好奇心を活かしてこれからもっと勉強していきたいと思っています。
――好奇心大事ですね!仕事が楽しいと思えるのいいですね^^
ぶっちゃけ、先輩ディレクターのここが怖い!(笑)
――ここからはぶっちゃけトークをお聞きしたいのですが…(笑) アシスタントディレクターだからこそ苦労したことや、「先輩のぶっちゃけここが怖い」などはありますか?(笑)
雪下:先輩ディレクターの皆さんは経験もありますし、それぞれ独自の仕事の進め方があるので、アドバイスを求めた時に、どれを参考にしたらいいのか判断に困ることはありました。
プロジェクト内でも、こうした方がいいという意見がいくつかあり、正解はないと思いますが、経験がない立場だとどうしたらいいんだろうと悩んでしまいます。
――分かります!どの案も良く聞こえますよね。
雪下:そうですね。その分色々な意見が聞け、考えることが多く勉強にはなります。
――先輩ディレクターによってやり方が全然違うんですね?
一同:違いますね!
――その中でもすごいなと尊敬する人はいますか?
片岡:以前、ディレクターの田中ことみさんのアシスタントをしていた頃は、淡々と仕事をしている姿をみて、自分にもできそうと思うこともありましたが、今になって考えてみると、ことみさんの仕事量は凄すぎて話にならないと気づきました。(笑)
僕は今、1つの案件でてんやわんやしているのに、ことみさんは普段から複数の案件を走らせているんですよね。
福島・雪下:めちゃくちゃ分かります…!
雪下:爆速仕事ですよね!
片岡:僕が考えた長い文章を先方へ送る前にことみさんに確認してもらったことがあるのですが、そんなに書かなくていいですよって2行くらいに一瞬でまとめてくれました(笑)。
――すごいですね!簡潔的にまとめて伝える能力があるんですね!
――結構いい話になってしまいましたが(笑)。ぶっちゃけここが怖い!エピソードはありますか?
福島:ここが怖いよと思うのは、アシスタントでも任される領域が結構広いので、しっかり「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」しないと事故ってしまうかもしれないという怖さはあります。
先輩方も忙しいので、自分の現在の状況を把握した上で、何を伝えてコミュニケーションをとらなくてはいけないかというところは神経張りますね。
――常に報告が大事になってくるんですね?
福島:そうですね。報告をすることで、適切なアドバイスをいただけます!
――また最後にはいい話ですね!(笑)
福島:舌にしみついてますねこれはww
――この現状がある意味怖い話ですよw
――片岡さんはどうですか?
片岡:仕事の進め方が雑で怒られてましたね。。
先ほど福島さんがおっしゃってた、「報連相」がしっかりできていなかったので、タスクの期限が守れていないことが多々あり、よく怒られていました。
――お客様と現場をつなぐ仕事だからこそ、報告・連絡・相談が大きく大事なんですね。
ディレクター業務の魅力とは?
――その中でディレクターのやりがいや楽しさはなんですか?
片岡:新規事業も多いので、新しいサービスをつくる0→1のところを体験できるのが楽しいですね。
福島:あとは、暇しなくていいというのはありますね。常に考えることがあるのからこそ、それはそれで楽しいです。
片岡:エンジニア時代とディレクターの今では楽しさの違いはあるんですか?
――良い質問ですね!!(笑)
福島:ああ!そうですね。エンジニアとしてシステムを作ることも楽しいですが、ディレクターは案件全体を俯瞰するので、エンジニアの領域だけでなく、開発の過程全てを見れるのは楽しいと感じますね。
雪下:たしかに、プロジェクト全体がどんどん動いて前に進んでいくのを見るのは感動します。
――全体像を見れるのはディレクターだけかもしれないですね!
福島:そうですね。エンジニアは上流で決まったものを正としますが、ディレクターはその正を決めるところでもあるので、裁量を持てるのは楽しいですよね。
――自分の力が試されますね!
一同:そうですね…
雪下:要件定義をするときに、お客様とエンジニアの二つの声を聞き、正確に伝えて確定させ、それをタスクに落とすとこまでやるので、全部とまではいかないですが、ある程度お客様の考えていることも、開発側も理解できないといけないので、毎回新しいことを覚えている感覚です。それが大変だけど楽しいのはあります。
――お客様の職種も違いますしね。それに加えてエンジニアの知識も必要ということですね。
――お客様のご要望とエンジニアの間で判断に迷うこともあるかと思いますが、その場合は何を優先して進めていくのですか?
雪下:プロジェクトにはお金や時間の制約があるので、エンジニアの実装しやすい方針に合わせてくださることもありますが、できる限りお客様の要望を優先して進めていきます。
福島:そうですね。お金やスケジュールに関してはお客様しか握れないことだと思うので、軽い実装であればphase1ではこういう形に仕上げて、サービスインしてからどうするか決めていきましょうなど、時系列で最適になるような提案をすることもあります。
――提案の仕方が重要なんですね。
雪下:ディレクター経験の長い先輩方はそこが上手だなと思います。
自分がお客様に説明してる際、“あ、今これ絶対お客様に伝わってない…。”というときもあって、すごく苦しいですね。真っ青になります。
――そういうときは先輩がフォローしてくれるんですか?
雪下:はい、してくれます。質問力や説明力が大事だなと感じますね。
――先方からどんな質問がきても上手く返さないとですもんね?
雪下:そうですね。。宮川さんはそういうときの対応が本当にお上手で、お客様の事情を分かった上で、「でもこちらの方がいいんじゃないですかね?」のような提案ができるんですよね。
――他にも尊敬する方はいますか?
雪下:皆さんそれぞれすごいのですが、ことみさんはもともと開発もやっていて経験も長いことから、お客様から要望を言われたらすぐに開発側の制約が分かったり、エンジニアの方にも一瞬で答えが出るような情報を渡したりすることができるので、仕様を決めるのも見積もりを出すのもとても早いんですよね。
細かいところまで把握することみさんはすごいなと思います。
――開発側目線にも立てるのはエンジニアの方々からしても心強いですね!
ディレクターに向いている人は?
――最後に、ディレクターはどんな人が向いていると思いますか?
雪下:皆さんは自分がディレクターに向いてると思いますか?(笑)
福島:僕は向いてると思ってます!
――自信が素晴らしいですね!!
福島:無理やり向けにいきますからね!(笑)
雪下:私も向けてます!(笑)
片岡:僕もポジティブには向けてるんですけど、向いてないなと思うときもたくさんあります(笑)。
――そもそも、皆さんはなぜディレクターになりたかったのですか?
雪下:これまで物を作ってきたことが一度もなかったので、今身近にあるアプリを作って、目の前にいる人が実際に使っているのを見れたらかっこいいなという憧れからです。
――でも、実際にアプリを作るエンジニアは目指さなかったんですね?
雪下:アプリを使っている人の考え方やその考え方がどう変わっていくのかの方に興味があったので、実装ではなく、最初から最後まで物作りに携われるディレクターがよかったです。
福島:僕はもう、「目立ちたい」「仕切りたい」ですね。
一同:かっこいい!!!(笑)
福島:という気持ちはありつつ、外部とのコミュケーションがもっと上手くなりたいと思っていたのと、「仕切りたい」については、開発をトラブルゼロで進めることはむずかしい現実がある中、自分が上手くまわすことができたら絶対に気持ちいいな、と挑戦したい気持ちでディレクターになることを決めました。
――たしかにそれはかっこいいですね!
片岡:ディレクターは「目立ちたい」「仕切りたい」人が向いてるんじゃないですか?
一同:www
――そういう片岡さんはなぜディレクターに?
片岡:僕は実はエンジニアを目指していました。ただ、技術不足だったのでディレクターをやりつつ、いつかエンジニアになれたらと考えていました。
でもディレクターの仕事を通して、技術に特化しなくても物作りに関われるということが分かったので、エンジニアを目指すことはすぐにやめましたね。
――物作りにもこういう関わり方があるんだと気づけたのですね。
福島:急に気になったのですが、ディレクターの面接はどんなことを聞かれるのですか?
――いい質問ですね!!福島さんはエンジニアの面接での入社ですもんね。
雪下:泰明さん(代表)の面接では、将来何をしたいですか?とざっくり聞かれて、「ITで人の生活を少しでもよくできるものを作りたいです」のようなことを答えたら、「じゃあ、お客様からこういう依頼がきたときはどうする?」と聞かれて。
それに対して回答をしたら、泰明さんがディレクターの仕事について丁寧に教えてくださり、一緒にシュミレーションのようなことをしたんですよね。
その中で、お客様からこのような要望があったときに、アルサーガではこういうアプリを作りますという提案書のイメージを見せてくださったのですが、それでもう心がときめいて。
私もこんな提案をして、そういうものを最後まで作りたいと思いました。
――泰明さんの面接とても親切ですね!自分が働いたときの想像もしやすいですし。
雪下:自分のしたい仕事がここにはあると思わせてくださいました。
――片岡さんはどんな面接でしたか?
片岡:僕も雪下さんと同じく、将来どうなりたいかを聞かれました。
あとは先ほどお話した通り、エンジニアを目指していたこともあり、プログラミングスクールへ通っていたので、学んだ内容についても聞かれました。
早く就職したいという思いで、スピード重視で成果物を仕上げたことを素直に伝えたら、そのスピード感を評価していただきました。
――ちなみにその成果物は面接で見せたのですか?
片岡:一応見せることになったんですけど、「ああ、全然ダメだね」って言われましたね(笑)。
一同:wwww
――話戻りますが、結果、ディレクターはどんな人が向いてますでしょうか?
福島:どんな状況でも楽しめる人だと思います!
ディレクターは関わる人が多いので、毎回気持ちを一新させ、負の感情をばら撒かないようにできる器用さがある人の方が、一緒に仕事をしていて気持ちいいですし、向いてるのかなと思います。
雪下:色々なことを求められるので、その時できなかったとしても「頑張っていくぞ!」と気持ちをを強く持てる人だと思います!
――最後に片岡さんお願いします!
片岡:そうですね、気持ちが強くて好奇心旺盛な人だと思います。色々な案件があり、その変化を楽しめる人がディレクターには向いていると思います!
――ありがとうございました!!
(写真=App Div 吉田、文=広報室 宮崎)
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