
Arsagaブログ
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アルサーガパートナーズでは、エンジニア同士が技術を共有し、交流を深める場を提供したいという思いから、これまでさまざまな社内イベントを実施してきました。今回はその枠を超え、社外のエンジニアとコラボレーションしながら開発に挑戦するハッカソンを、アルサーガパートナーズ福岡支社にて開催しました。
1ヶ月にわたる挑戦の中で、各チームがどのような思いを込めて開発に取り組んだのか? その熱い模様を、ぜひ本記事でご覧ください!
目次
【開催日時】
2025年2月14日(金)開会式
2025年3月14日(金)発表会
【スケジュール】
2月14日の開会式と3月14日の発表会の2回に分けて開催。
1ヶ月間の開発期間を経て、各チームが成果を発表しました。
【テーマ】
直近1〜2年で注目を集め始めた最新技術を活用し、革新的なプロダクトを開発すること。得意分野を活かしながら自由に開発できるフリーテーマ形式です。
【審査基準】
★技術
・基礎的な技術が適切に活用されているか
・APIやフレームワークの適用が適切か
・セキュリティ、可用性、耐障害性が確保されているか
・シンプルで合理的なアーキテクチャが採用されているか
★デザイン
・UI/UXが適切に設計され、使いやすさが考慮されているか
★アイデア
・実際に利用可能なシステムであるか
・ユーザーの課題を解決できる仕組みになっているか
★チームワーク
・メンバー全員が技術をキャッチアップしながら開発を進められたか
・チーム開発の基本的なプロセスが確立されているか
★発表
・わかりやすい資料でプレゼンテーションが行われたか
・伝わりやすい言葉や説明が用いられているか
◾️入館管理をスムーズにするアプリ「SMART ENTRY SYSTEM」
「SMART ENTRY SYSTEM」は、オフィス訪問時の入館管理をデジタル化し、訪問者・管理者双方の負担を軽減するために開発されたアプリケーションです。
利用者が訪問者情報(名前・訪問日時・メールアドレスなど)を入力するだけで、必要なQRコードを自動生成し、訪問者へメールで送信。訪問時にはスマートフォンのカメラでQRコードを読み取ることで、入室・退室の管理や訪問者の追加登録がアプリ上で簡単に行えます。さらに、管理側のシステムでは、訪問状況がリアルタイムでデータベースに記録され、スムーズな運用を実現します。
開発の背景
従来、オフィス訪問時には「天神ビジネスセンターの入館用QRコード」と「オフィス訪問用QRコード」の2種類を提示する必要があることや、紙のフォームを用いた手続きが一部残っています。この運用は、訪問者にとって手間がかかるだけでなく、管理側にとっても訪問状況の確認や情報整理の負担が大きいという課題がありました。
本アプリを導入することで、QRコードの自動発行から訪問情報の管理までを一元化。紙の記入を不要にし、よりスムーズで効率的な入館管理を実現しました。
「SMART ENTRY SYSTEM」の特徴
・QRコードの自動生成・送信:訪問者情報を入力するだけで、入館用・オフィス訪問用のQRコードを発行し、メールで送信
・スムーズな入館手続き:スマホのカメラでQRコードを読み取ることで、訪問者の確認・追加登録、入室・退室の管理が可能
・リアルタイム管理:管理システム上で訪問状況が自動記録され、運用の手間を大幅に削減・紙の運用をデジタル化:従来の紙フォームを不要にし、管理者・訪問者双方の負担を軽減
チーム構成
フルスタックエンジニア 4名
使用技術
<フロントエンド>
・React Native
・Expo
<バックエンド / データベース>
・supabase
◾️リアルタイムの事故情報をマップで確認できる「マップベースのリアルタイムニュースサイト」
「マップベースのリアルタイムニュースサイト」は、ニュースAPIやSNSの情報を活用し、地域で発生した事件・事故情報をリアルタイムでマップ上に表示するシステムです。 ユーザーは、自分が住んでいるエリアの最新の出来事をすぐに把握できるだけでなく、関連ニュースとも連携しているため、より詳細な情報を確認することができます。特に、防犯意識が高い層や、地域の安全情報を求めるユーザーにとって有益なツールとなることを目指しています。
※ニュースサイトはこちら:https://www.live-map.net/guide
開発の背景
近年、都市部を中心に犯罪や災害に対する関心が高まっています。特に10〜40代の女性や親世代は、自分や家族の安全を守るためにリアルタイムの情報を求める傾向にあります。 また、地元の事件・災害に敏感な人や、好奇心旺盛なエンタメ層も、速報性の高いニュースに関心を持っています。 これらのニーズに応えるため、各種APIを活用し、地図上でリアルタイムの事件・事故情報を確認できるシステムを開発しました。
システムの特徴
・リアルタイム更新:最新の事件・事故情報を即座にマップ上に表示
・エリアごとの情報提供:ユーザーが指定した地域の出来事を簡単に確認可能
・ニュース連携機能:発生した事故・事件に関連するニュース記事を自動で紐づけ、詳細な情報を提供
・視覚的に分かりやすいUI:地図上にアイコンで表示することで、直感的に情報を把握可能
チーム構成
・バックエンドエンジニア
・フロントエンドエンジニア
・テスターエンジニア
使用技術
<フロントエンド>
・React
・TypeScript
・TailwindCSS
<バックエンド>
・Node.js
・TypeScript
・Express
・Google Geocoding API
・Twitter API
・Gemini API
・GNews API
<データベース>
・Postgres
今回のハッカソンで優勝したのは、「漢のハッカソン」チームです。彼らが1ヶ月の期間をかけて開発した「マップベースのリアルタイムニュースサイト」は、60点満点中総合評価50点を獲得し、見事に勝ち取ることができました。審査基準に基づく減点はあったものの、全体的に非常に高い評価を受けました。
【評価ポイント】
「漢のハッカソン」チームは、地域特化型の実用性に優れたアイデアが評価されました。特に、地図上にリアルタイムでニュース情報を表示するシステムは、防犯意識が高い地域住民や、地元の出来事に関心のあるユーザーにとって非常に有益であり、速報性と視認性の高さが大きな強みとなりました。
また、ニュース記事やSNSと連携することで、より詳細な情報を確認できる機能も評価されました。シンプルで直感的なUI/UX設計が、ユーザーにとって使いやすさを提供し、実際のユーザー体験の向上に貢献しました。
技術面では、ReactやTypeScriptを活用したフロントエンド、Node.jsをベースとしたバックエンド、Google Geocoding APIやGNews APIとの連携など、適切な技術選定と実装が行われました。改善点としては、Next.jsの機能をさらに活用する余地があったかもしれません。
チームワークに関しては、少人数での開発において一部課題もありましたが、最終的にはメンバー全員が協力し合い、プロジェクトを完成させました。
総じて、「漢のハッカソン」チームは、実用的でユーザー中心のアイデア、優れたデザイン、そして協力し合ったチームワークが評価され、優勝を果たしました。
優勝発表後には、エンジニア同士の交流の場として懇親会も開催しました!参加者一人一人がこの1ヶ月間で感じた苦労や、頑張った瞬間、新たに得た気づきなどを共有し合い、互いに刺激を受ける時間となりました。
アルサーガパートナーズでは、エンジニア一人一人の成長を支援することを大切にし、今後も技術的な活動の場を提供していきます。こうした取り組みを通じて、エンジニア同士のつながりを深め、さらに創造的な発展を遂げていけるよう努めてまいります。
(文=広報室 尹)
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