
社員インタビュー
Arsagaブログ
年末年始はリフレッシュの時間として過ごす人が多いかもしれません。一方で、私たちアルサーガパートナーズでは、開発者たちによるクリエイティブな挑戦が行われていました。この特別な期間に、それぞれの参加者が自分のアイデアを形にして発表するという熱気あふれるイベント「年末年始開発コンテスト」が開催されたのです!
今回の開発コンテストのテーマは「インフラを学ぼう」。有志で集まった5組のメンバーが立候補し、挑戦しました!
参加者にはAWSの権限が付与され、自由に環境を構築しながら最新技術を駆使。スピーディーに開発・検証を進め、実践的なシステム設計や運用の経験を積む絶好の機会となりました。そして、それぞれの視点で技術を駆使したユニークなプロジェクトを発表し、実用性・創造性ともに高い作品が揃いました。
この記事では、その素晴らしいプロジェクトの詳細をまとめてお届けします!
目次
■使用技術:
AWS(Lambda、API Gateway、EventBridge、SAM、Amplify、CDK、DynamoDB、Bedrock)、Python、React、GAS
■ポイント:
・インフラを意識しつつ、サーバーレスアーキテクチャを採用し、コストを抑えてスピーディーに実装
・AIが選考する中で「人間ならではの価値を見出す」 という視点がユニーク
和田さんは、AWS(Amazon Web Services)を活用し、自身の知識を深めながら、ローコードでAI面接官同士に書類選考をさせるシステムを開発しました。フロントエンドはメイン機能以外は作らず、ファイルのアップロードはGoogleドライブ、管理画面はGoogleスプレッドシートを利用し、極力コードを書かずにスピーディーに実装した点が特徴です。アップロードされたレジュメをもとにAI同士が対話し、情報を深掘りすることで、採用面接のサポートとして活用できる可能性を感じさせるシステムでした。
■使用技術:
Next.js、Three.js、Blender
■ポイント:
・LiDAR技術を活用し、視覚的にも美しい3Dデータを作成
・ブランドイメージ向上や社内の空間管理にも活用できる
くりちゃんは、スマートフォンを使ってオフィスを3Dスキャンする実験的なプロジェクトに挑戦しました。最新のLiDAR(ライダー)技術を駆使し、高精度な3Dモデルの作成を目指し、見事にオフィスのラウンジを再現。実際にオフィス内を歩いているような体験を提供することを目標としましたが、撮影範囲が広すぎると精度が低下するという課題も見えてきたとのこと。今後の技術向上に期待が高まります。
ぜひデモを体験してみてください!
https://d1vreyr5jpg65u.cloudfront.net/
■使用技術:
Next.js、Python、Docker、Postgresql
■ポイント:
・天気データを解析し、ユーザーのワードローブ情報を組み合わせて最適な服装を提案
・決断の手間を減らし、より快適な生活をサポート
中津さんのチームは「天気に基づいたコーディネート提案アプリ」を開発しました。このアプリは、天候データをAIが分析し、登録された自身の衣服の中から最適なコーディネートを提案してくれる仕組みです。短期間の開発ながら、サーバー・フロント・データベースまでしっかり作り込まれており、完成度の高いプロジェクトとなりました。AIの活用により、ユーザーが日々の服選びに迷う回数を減らし、より快適な生活を送れるようサポートするという素晴らしいアイデアが実現されています。
■使用技術:
Next.js、Docker、Gemini API
■ポイント:
・低コストでAI活用アプリを開発できる
・クオリティを向上させれば商用化が狙える可能性もあり
最近、「v0(ブイゼロ)」のようなAIを活用して自動でUIを生成するツールが注目されていますが、多くが有料プランとなっています。そこで今回は、Geminiの無料枠を活用し、できるだけ低コストでアプリを作成できるWebアプリを開発しました。Pythonのみで手軽にWebアプリを作れるフレームワークのStreamlit(ストリームリット)を使用し、デモを実施。例えば、「rembgを使い、アップロードした画像の背景を取り除くアプリを作成してください」と指示すると、生成AIがコードを自動生成し、即座にWebアプリが完成するという画期的な技術を披露してくれました。
※開発途中につきコンテスト時のUIは現在とは異なります
■使用技術:
AWS(Elastic Beanstalk、Lambda、DynamoDB)、Node.js Expless、Openai API、Slack Bolt
■ポイント:
・LambdaやElastic Beanstalkを活用したお手軽インフラ設計
・業務効率化とストレス軽減につながる実用的なアイデア
最後に村上さんが発表したのは、AIを活用し、Slack内のメッセージを自動で優先順位付けするシステムです。設定は簡単で、Slackアプリを追加するだけ。大量のメッセージに追われる多忙な社員でも、重要な情報を見逃さずに済みます。アプリを開くと、自分へのメンションが一覧表示され、緊急性の高いものは「確認優先」と分かりやすく分類されます。業務の効率化はもちろん、ストレス軽減にもつながる、実用性の高いアイデアでした。
今回の開発コンテストでは「インフラを学ぶ」というテーマのもと、技術選定や実装力が光る発表が多く見られました。特に、サーバーレスアーキテクチャの活用、3DスキャンやAIといった最新技術の応用、実際に使いたくなる実用性の高いアイデアが目立ちました。
どのプロジェクトも完成度が高く、それぞれに個性的な工夫が詰まっていましたが、さらにクオリティを上げれば実際のプロダクト化や業務改善に直結する可能性も十分に感じられました。参加者の熱意とチャレンジ精神が伝わる素晴らしいイベントでした!
AIの力を活用しながら、コストを抑えて効率的に開発できる点が高く評価されました。さらに、クオリティを向上させれば商用化も狙える可能性があるという点も大きな魅力。実用性の高さと発展性が評価され、AI Labチームが見事最優秀賞に輝きました!
AWSを採用しながら、サーバーレス構成を取り入れることで、インフラ管理の負担を軽減しつつ、低コストかつスピーディーに実装。高度なインフラ設計と実用性の高さが評価され、AWS技術特別賞を授与しました!
この年末年始の開発コンテストは、技術力を競う場というだけでなく、新たな発想を生み出し、互いに刺激を与え合う場となりました。短い期間の中で試行錯誤を重ね、それぞれのアイデアを形にしていく過程には、エンジニアならではの探究心と創造力があふれていました。
発表を通じて、技術の可能性を広げるだけでなく、参加者同士の視点やアプローチの違いから多くの学びを得ることができたのではないでしょうか。今回生まれたアイデアや挑戦が、今後さらに発展し、新たな価値を生み出していくことを期待しています!
(文=広報室 宮崎)
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