社員インタビュー
お客様の声対談:三菱地所株式会社様
Arsagaブログ
目次
DX開発事例「update! MARUNOUCHI」の開発秘話。お客様対談:三菱地所株式会社様
三菱地所株式会社が企画・運営する「update! MARUNOUCHI for workers」(以下、「update! MARUNOUCHI」)は、2018年にローンチした、丸の内エリアで働くビジネスパーソン向けの特別情報Webサイトです。
「丸の内での暮らしを、アップデートしていただきたい」というコンセプトのもと、丸の内エリアをよりお得、かつ便利に楽しむための情報を中心に発信されています。
2021年5月現在、ユーザー登録者数は2万人超。現在、同社が運営するtoC向けサービスとしても多くの会員数を誇ります。
アルサーガパートナーズは、そんなupdate! MARUNOUCHIの開発・運用パートナーとして、2019年秋よりインフラ環境の最適化、新機能の開発、サービス運用などの面で伴走させていただいております。
今回はupdate! MARUNOUCHIの企画・開発・運営を振り返り、弊社ディレクターとの対談形式でお話を伺えましたので、「お客様の声」として紹介いたします。
三菱地所株式会社 エリアマネジメント企画部 兼 DX推進部 副主事 橋本さん
2012年入社。マンション開発業務や人事部を経て、2020年エリアマネジメント企画部へ配属。update! MARUNOUCHIをはじめ、大手町・丸の内・有楽町エリア企業で働く女性のヘルスリテラシーを高める企画や、人事部の方向けの啓発活動など、丸の内エリアを盛り上げるためのサービス展開を手がける。
アルサーガパートナーズ株式会社 ディレクター 星野
2017年入社。航空券予約や遠隔医療サービスのITエンジニアとして従事。2019年2月、フロントエンドの技術力を強化するため、Web Frontend Divisionを立ち上げ、現在はサーバーサイド含め約30名のエンジニアのマネジメントを行う。2019年8月よりupdate! MARUNOUCHIのディレクターに就任。ライブ配信・アパレル業界のDXサービス開発のディレクションも担当。
update! MARUNOUCHI for workers概要
お客様名 | 三菱地所株式会社 様 |
サービス名 | update! MARUNOUCHI for workers |
ご提供内容 | 運用、保守/新規機能開発/企画提案 |
アルサーガパートナーズの基本体制 | ディレクター1名+エンジニア1名 |
スピードを実現するコミュニケーション
――まずは、開発運用パートナーとして、アルサーガパートナーズへの印象を教えてください。
三菱地所 橋本さん:
星野さんをはじめとするアルサーガ社の皆様には、どんなことでも親身かつスピード感のある対応を頂き助かっております。私は現配属の前に人事部におり、Webサービスを運営する経験がない中でupdate! MARUNOUCHIの担当となりました。就任したばかりの頃は、星野さんに何度も同じようなことをお問い合わせするようなこともありましたが、都度優しく教えて頂いておりました。また、お願いしたことだけではなく、サービスをより良くする企画、提案も積極的に行っていただいている印象です。時々、(アルサーガの)小俣社長がTeamsにコメントをくださるのもうれしいですね。
アルサーガパートナーズ 星野:
普段は、Teamsを通して、近い距離感でお話させていただけるのが大変ありがたいです。橋本さんやチームの皆様が、update! MARUNOUCHIの運営に熱意を持って取り組まれているお姿に刺激を受け、日々モチベーションも高く、さまざまなご提案をしております。
また、弊社は下請会社を使わず、ワンフロアでディレクションと開発工程が完結する体制です。プロジェクトをスムーズに進行するため、社内で些細な確認事項が発生した際などは、チャットツールや対面でこまめに話をするよう心がけております。
コストと提案内容のリーズナブルさが決め手
――開発・運用パートナーとして、弊社を選定いただいた理由を教えてください。
三菱地所 橋本さん:
コスト面の優位性はもとより、toCサービスの開発・運用経験があり、スピード感をもってお仕事を進めていただけそうという期待感が決め手になりました。
三菱地所は、従来オフィスビル・商業施設等の開発、賃貸、管理などtoB向けのお仕事が多いビジネス環境であり、update! MARUNOUCHIのローンチにより初めて個人のお客様との接点を持つこととなったメンバーも多かったと思われます。toBとtoCのスピード感の違い等、わからないことだらけの中で、さまざまなサービスを手がけてこられたアルサーガ様とご縁があったのでしょうね。
アルサーガパートナーズ 星野:
update! MARUNOUCHIに関わらせて頂く以前に、三菱地所様の別プロジェクトのコンペに参加させていただきましたが、その時は残念な結果となり悔しい思いをしました。そのため、update! MARUNOUCHIのパートナー企業としてお選びいただけたときは嬉しかったです。同時に、日本でも有数のオフィス街である丸の内エリアの会員様へ情報発信をお手伝いすることに大きな責任を感じ、緊張しておりました。ご提案時には、KPIとして挙げられていた会員数が達成できるよう、キャンペーン施策についてよく考えました。
三菱地所 橋本さん:
新規会員様獲得に向けこれまで何度かキャンペーンを行っておりますが、徐々に会員様数が増加している様子が目に見え、満足しております。
大手企業の挑戦に「元金髪」のベンチャー企業が伴走
――逆にプロジェクト開始時、ご迷惑をおかけすることもあったのではないでしょうか。
三菱地所 橋本さん:
私自身、自由な社風をお持ちの企業様とお付き合いさせていただくことがあまりなかったので、「星野さんが(当時)金髪」ということに衝撃を受けました(笑)。弊社が求めるアウトプットを出していただけていますし、今では逆にそういった部分は柔軟さがあっても良いものとも感じております。また、弊社とアルサーガさんでは物事を決めるプロセスや、それに伴うスピード感も異なっており、どうすれば同じ歩幅で進んでいけるかを、日々考えております。
アルサーガパートナーズ 星野:運用・保守と新規開発を平行して行うパターンは初めてだったため、最初はうまくいかないことばかりでした。契約書や覚書などの事務面ひとつとっても、当時は不慣れでご迷惑をおかけすることが多く、反省しております。こうした中でも、弊社の強みである開発品質やスピードは落とさないよう、意識して取り組んでおりました。
――具体的に、開発面・運用面での取り組みを教えて下さい。
アルサーガパートナーズ 星野:
プロジェクト開始時には、サーバー環境の改善を行いました。サーバーの構成を最適化することで、私どもが担当させていただく以前の環境から、サーバー費用を1/2まで削減できたと伺っています。また技術面では、ユーザー体験を最適化するため、サイトのレンダリングスピード(読み込み速度)の改善を行いました。技術面での課題はまだ多いため、今後も改善に取り組んでいきます。
withコロナ時代に、まちのファンを増やすために
――2020年以降、まちのあり方や情報サイトの役割が変化しています。どのような思いで今日まで来ましたか。
三菱地所 橋本さん:
出社が制限される環境下、就業者の方にとって、丸の内エリアが「(仕事などをしに)毎日行くまち」では必ずしもなくなっていると思っています。
私は丸の内エリアが好きなので、たまに訪れた際にも、丸の内地区を前より好きになっていただきたいですし、「どこでも働けるからこそ、丸の内で働きたい」と思っていただけるようなアプローチを続けていきたいと考えております。
そのためには、従来のように情報を発信するだけではなく、ユーザーの方とのコミュニケーションを増やし、「丸の内のファン」になっていただけるような方向へ舵を切ろうとしています。
今は、「どんなサービスがあれば、このまちのファンになっていただけるのか?」という調査をするための環境づくりを、アルサーガ様と一緒に取り組んでいるところです。
アルサーガパートナーズ 星野:
従来、update! MARUNOUCHIは、エリアに訪れていただく前提でのキャンペーンが組まれておりました。情勢の変化に伴い、クーポンやイベントの情報発信など、コンスタントに行っていた施策ができなくなる過程を、自分のことのようにもどかしく感じていた記憶があります。
一方、お弁当配達サービスの拡大や、ID連携サービスへのつなぎこみなどのシステム整備に重心を置きながら、update! MARUNOUCHIが少しでも前進するよう、システム面の整備をお手伝いさせて頂きました。
三菱地所 橋本さん:
2020年度は大きな環境変化もあり、サービスとして芽を出すような機能追加が難しかった一方、サイトの地ならしを着実に行うようにしておりました。たとえば星野さんからは、「今のうちにサイトの使いづらい部分を今のうちに改修してしまいましょう」など、改善のご提案を頂いていました。
今後は、情報サービスとして更に飛躍するためのリブランディングにも挑戦していきたいと思っております。
丸の内エリアとエンドユーザーの接点となるプラットフォームへ
――最後に、今後update! MARUNOUCHIで実現したいことを教えてください。
三菱地所 橋本さん:
丸の内エリアは、三菱地所が長年手がけてきたまちです。近年では、従来のオフィス街としての利便性の高さだけでなく、緑を増やしたり、様々な実証実験が行われたりなど、新たな取り組みも魅力のひとつとなっています。
私は本当に丸の内エリアが好きですし、より多くの方に丸の内を楽しんでいただければと思っております。会員様にとってupdate! MARUNOUCHIが、「自分も丸の内の街づくりに関われた」と思っていただけるような機会を提供できるよう、より濃い接点を設けられるようなサービスへ進化させていきたいです。
アルサーガパートナーズ 星野:
三菱地所様の大きなサービスや、ニューノーマル時代の挑戦に伴走させていただけますこと、大変光栄です。update! MARUNOUCHIがtoCサービスのお取組みとして、大きな成功事例、モデルケースになれるサービスになるよう引き続き貢献したいです。
また、三菱地所様には、update! MARUNOUCHIプロジェクト以外にも、多方面でお世話になっております。現在社会全体がDX化の流れにありますが、アルサーガ社としても、三菱地所様のデジタル事業に貢献できる存在でありたいと思っております。
――ありがとうございました。
今だから言えるのですが、担当になった当初、私自身に至らない点ばかりで、ご迷惑をお掛けしていると感じる機会が多く、「自分にはディレクター職の適性がないのではないか」と思いつめていた時期がありました。その際、とあるきっかけで、当時のご担当者様から、「アルサーガさんにお願いして、プロジェクトがうまくいくようになった」とお褒めの言葉を頂き、意外に思うとともに、もう少しディレクター続けてみよう、と気持ちを切り替えることができました。
私がこうしてディレクターを続け、マネージャーとして成長させていただけているのも、あの時頂いたお言葉があったからです。
「update! MARUNOUCHI」は個人的にも思い出深いプロジェクトです。更に頑張らせていただきたいと思っております。
アルサーガパートナーズは、Webサービスの新規開発と運用保守を並行して行うことができる受託開発会社です。お問い合わせはこちら。
(写真=広報 宮崎、インタビュー・文=広報 松村)