社員インタビュー
なぜ、社内転職したんですか? アプリエンジニアへ転身した元デザイナーに本音を聞いてみた
社員インタビュー
どんな経験もマイナスにはならない。「人をつくるアルサーガ。」連載第66回は、アプリDiv.の赤石さんに話を聞きました。
赤石さんはデザインスクールを卒業後、IT業界未経験ながら、2018年12月にデザイナーとしてアルサーガに入社しました。約4年間UIデザイナーとして働いたのち、社内転職制度を活用し、アプリエンジニアへ転身します。職種を変えることに対し、多少の葛藤はあったものの、「結果的にメリットしか残らないだろう」と赤石さんは前向きに考えていたそうです。
今回は、赤石さんがアルサーガへ入社した背景から、社内転職をした経緯やこれから挑戦したいことなどについてお話を聞きました。なぜ、彼女は社内転職を上手に活用できたのかーー当時の状況も踏まえつつ、赤裸々にお話してもらいました。
目次
デザイナーなら、ネイリストの知識を活かしつつ、大好きな接客もできる
――これまでの経歴を教えてください。
高校卒業後、地元の企業に就職しました。病院やクリニックから医療検体を集荷する仕事をしていたのですが、どうにも制服がダサくて(笑)。仕事でもおしゃれがしたかったので、ネイルの勉強をし、ネイリストの資格を取りました。
ネイリストに転職してからは楽しく働いていたのですが、業務で使用する薬品やジェルネイルを落とすときに出てくる削り粉などの化学物質でアレルギーを発症し、体調を崩してしまいました。薬品やジェルに触ることから離れて、店舗運営などのマネージャーポジションで働く道も考えましたが、お客さんにヒアリングしたり、一人一人に合うネイルカラーやデザインを提案したりなど、私は接客そのものが好きだったので、現場から離れていくのは、やりたいことからも離れると思ったんです。
ネイリストを続けたいと思う気持ちと同じぐらい、健康を気にせずに働きたいという気持ちもありました。お客さんと対話する機会があり、ネイリストとして培ってきた色彩やデザインなどの知識も活かせて、かつデスクワークで働ける……といったように仕事の条件を整理していくと、デザイナーもありかなと思ったんです。
そこからデザインスクールに通い、Adobeなどの専門ツールの使い方も含め、半年間みっちり勉強しました。アルサーガは、就活中にIT・Web系の求人サイトで見つけました。当時は面接だけでなく課題もあったので、スクールの先生にアドバイスを受けながら対策した記憶があります(笑)。何とか合格をつかみ取り、2018年12月にデザイナーとしてアルサーガに入社しました。
――デザインと一口で言っても、さまざまな業界やジャンルがあると思います。IT業界、そしてUIデザイナーを目指した理由について教えてください。
紙媒体など、いろいろなデザインがあるのは知っていましたが、IT業界のデザイナーになったのは、今思えば時代の影響が大きかったです。私がスクールに通っていたころは、未経験からエンジニアになるのが流行っていたこともあり、IT業界が目に留まりやすくて。その影響もあり、当時は「異業種転職=IT業界」という時代でした。
会社選びの際、通っていたスクールがWeb制作などのデザインを主に教えていたため、ホームページやLP制作を扱う企業で働くことを最初は考えていました。しかし、Web関係の制作物の場合、最低限のコーディングも必要なため、デザイナーがコーダー業務を兼務しているケースが多いんですよね。業界の右も左も分からない状態で、いろいろな業務を担当するのは私には厳しいと感じ、就活ではデザインとそれ以外の業務を完全分業している会社を中心に探しました。
UIデザイナーを目指したのは、これまで学んできたことを活かしつつ、Web制作の表の部分に専念できると思ったからです。
――アルサーガ入社の決め手は何でしたか?
分業などの業務体制も理由の1つではありますが、バナーやネイティブアプリ、社内デザインなど、携われる業務の幅が広かったのが決め手になりました。受託事業を行う会社ならではと思いましたし、当時の私には大きな経験になると思ったからです。面接を担当してくれたデザイナーがいい人だったのもあります。
「経験はマイナスにならない」社内転職でアプリエンジニアになった理由
――赤石さんはUIデザイナーとして約4年半の経験を積んだのち、社内転職制度を使い、2023年8月にアプリエンジニアへ転身しましたよね。なぜ、職種を変えようと思ったのですか?
一言でいうなら、将来のキャリアとその広がりを考えたからです。アルサーガは、エンジニアのキャリアや働き方に強みを持つ会社のため、エンジニアのスキルを身につければ、もっといろいろな仕事に取り組めると思いました。また、パートナーがエンジニアということもあり、日々の話からリアルな働き方を想像できたのも大きいです。
――社内転職は、初めから狙っていたのですか?
いいえ、あくまでもデザイナーとして働きながら、エンジニアスキルを身につけようと思っていたので、社内転職は考えていませんでした(笑)。とはいえ、私はやりたいと思ったらすぐに行動するタイプなので、「アプリを作れるようになる!」とパートナーに宣言し、2023年の年明けから独学で制作を始めました。学習そのものはマイペースでしたが、今振り返ると土日のどちらかは何かしら勉強していたと思います。
社内転職ができたのは、タイミングが大きいですね。この夏、社内転職をしやすい体制が整備されたんです。良い機会だと思い、上司に「アプリエンジニアになりたい」と相談したところ、驚きながらも、快く送り出してくれました。異動希望先のアプリDiv側も、チームのエンジニアに独学で困った点を相談していたこともあり、「いつから来られますか?」とあっさり決まりました。
――エンジニア転職に、迷いはありませんでしたか?
チャンスだと思う一方で、デザイナーを辞めることに葛藤はありました。ただ、どちらにしてもこの経験はマイナスにはならないし、メリットしか残らないなと。
特にアルサーガはクライアントワークが多いため、デザイナーに加え、エンジニアの視点を持てるようになれば、2つの観点からお客さんにより最適な提案ができるようになると思いました。またアニメーションやインタラクションデザインなど、デザイナーとしてUIUXの細部に関わってきたことを強みに、細やかな開発にも可能に挑戦できるかなと。チームとして見ても、デザイナーとの距離が近いエンジニアとして、アドバイスがしやすいと感じました。
もし適性が合わなかったとしても、エンジニアの経験を活かし、機能面などを考慮した提案ができるデザイナーとして活動できると前向きに考えていました。
――デザイナーからエンジニアに転身して、実際どうですか?
今年の10月からプロジェクトに入り始めましたが、業務的な楽しさや大変さは、まだこれからですね。今は仕事に慣れるために週2〜3で出社していますが、デザイナーのときはほぼリモートで勤務していたこともあり、出社に慣れません(笑)。アプリDiv.は出社している人が多いので、仕事の話はもちろん、適度に雑談しながら働いています。人が周囲にいる状態で働けるのは楽しいですね。
アプリDiv.の面々はグルメな人が多く、「お店のセンスが素敵!」と打ち上げに参加するたびに思います。直近で良かったお店は「テクスメクスファクトリー」というメキシコ料理のお店です。
――赤石さんはご自身でアプリを作っているとのお話でしたが、どんなアプリを作っているのですか?
リリースはしていませんが、犬のヘルスケアを管理できるアプリを開発しています。犬に関するアプリを作ろうと思ったのは、飼い犬への愛情からです。我が家ではアメリカン・コッカー・スパニエルのメスを1頭飼っています。名前はカニチャーハンと言い、私がカニチャーハンが好きなので名付けました(笑)。
▲愛犬のカニチャーハンちゃん
やりたいことに挑戦できる機会をアルサーガは与え続けてくれた
――赤石さんが思う、アルサーガで働く魅力を教えてください。
アルサーガは、サーバーやフロントなどの各種エンジニア、デザイナーなどが、それぞれの部署を超えて1つのチームとして働くケースがほとんどです。会社によっては、別の部署との関わりがほとんどない場合も少なくはないため、アルサーガはオープンで見通しが良いと感じています。
――改めてアルサーガでの仕事を振り返り、なぜここまで長く働き続けられたのだと思いますか?
社員がやりたいと言ったことに対し、会社として挑戦する機会を与え続けてくれたからですかね。私は今年の12月で入社5年目になりますが、会社のスタンスは今も変わっていないと思います。もちろん、クライアントワークのようにお客さんがいる場合は難しいこともありますが、社内調整でまとまる場合にはUXUIデザインをはじめ、HTMLやCSSなどのコーディングも含め、ジャンルに関係なく取り組ませてくれることが多いです。
入社してから現在まで、働く人に恵まれているのも大きいです。言葉を選ばずにハッキリ言うと、代表の泰明さんが良い意味で変わり者だからこそ、いい人たちが集まったんだと思います。私は忙しくても精神が参るタイプではありませんが、人間関係が辛いと途端に辞めたくなってしまいます。一緒に働く人がいいからこそ、辞める理由もなく、働き続けられたのだと感じています。
――今後、エンジニアとして、アルサーガでどんなことに挑戦したいですか?
大きく2つあります。1つは、クライアントワークに慣れるためにも、早く1人前になりたくって。先輩たちから仕事のやり方を学びつつ、UIソフトウェア開発キットのFlutter(フラッター)の勉強も進めていきたいです。
もう1つは、自身の学習も兼ねてアルサーガの社員をテーマにしたゲームを個人開発し、社内のいろいろな人たちに楽しんでもらえたらと思っています。アルサーガには代表である泰明さんを筆頭に、個性的でかつ、一癖も二癖もあるメンバーが多数います。キャラの濃さはゲームキャラクターとしても魅力的なため、この人たちをテーマにゲームを作りたいと思いました。
――面白そうですね!楽しみにしています!
――最後に、アルサーガへの入社を考える人へメッセージをお願いします。
ここまでの話から、もしかしたら「アルサーガに入れば何でもやらせてくれる」と思われた方がいるかもしれませんが、残念ながらそんなことはありません。アルサーガには、なりたい自分になるきっかけやそれぞれの個性を尊重してくれる環境があるからこそ、いろいろな経験ができるかどうかは自分でチャンスをつかめるか次第なんだと感じています。だからこそ、「やりたいことに向けて、自分で努力ができ、仕事が忙しい場面でも楽しめる人」が個人的にはアルサーガに向いていると思います。
もちろん会社との相性もあるので、ギャップを防ぐ意味でも、この話からアルサーガへ興味を持たれた方がいたら、一度会社までご連絡をくださると嬉しいです。
――ありがとうございました!
(取材・編集=広報室 尹、文=スギモトアイ)
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