ユースケーステスト
読み方: ゆーすけーすてすと
ユースケーステストとは
実際に利用するアクターの使い方を考慮したテストです。
※アクターは要件定義で設定されているユーザーであることが多く、システムを運営する「管理者」や、システムを活用する「利用者」などがあります。またシステムを実行するためのデバイスや、関連システムを含むこともあります。
ユースケーステストの特徴
設計書や仕様書を基にした機能テストとは異なり、要件定義書をベースとしたテストであることが多いです。
例)
- ユーザー環境を意識したテスト
- 通信環境を意識したテスト
- 本来の手順ではないが、ユーザーが実行できる特殊な手順を想定したテスト
豆知識
アクターを意識したユースケーステストの対義である、特に何も意識せず操作するモンキーテストと呼ばれるものや、テスト実施者の感性が試される探索テストなど、似たようで異なる手法もあります。
現場の声
ユースケースは、大手メーカーでもプロダクトを作る際には必ず稟議される最重要と言っても過言ではないものです。
プロダクトをより高品質にするためには、ユースケーステストが不可欠ですが、難しいポイントが二つあります。
一つ目は、ユースケースを知ることです。
ユースケースを知るためには、実際のユーザーの声を聞くことが望ましいですが、新規開発の場合は、ユーザーがまだ存在しないこともあります。
事前にユーザーとなりえる人物、組織にインタビューできれば一番良いですが、それができない場合は、クライアントへのヒアリングを綿密に行うことでカバーします。
二つ目はユーザー環境の再現です。
開発現場では環境、端末に限界があります。事前にクライアントへどこまでテスト環境を担保できるのか、また要求がある場合はその環境、端末を用意できるかを相談しておくことが良いでしょう。
関連用語
ユーザビリティテスト
リグレッションテスト
<執筆・監修>
アルサーガパートナーズ株式会社 DX技術用語集制作チーム QA Div.
(2021年6月時点)