Developer Experience
読み方: でべろっぱーえくすぺりえんす
Developer Experience(開発体験) とは
開発者が開発業務をしているときに経験する体験で、たとえば開発環境、組織、システム、そして評価体制が含まれます。
「Developers.io」では、良い開発体験について以下の4つが定義されています。
Fitting architecture(アーキテクチャの適合)
Great tools(優れたツール)
Processes to back that all up(すべてをバックアップするプロセス)
Nontoxic team culture(毒のないチーム文化)
(引用:https://developerexperience.io/practices/good-developer-experience)
近年、製品やサービスといった「モノ」ではなく、それを取り巻く環境という「コト(体験)」を売る時代へと変化しています。
その「モノ」について人々がどのように感じているかを捉えた概念としてUX(顧客体験)が注目されるようになりました。
同様に、開発者が作業環境内での活動についてどのように考え、感じているかを把握し、DX(開発体験)を向上させることで、チームやプロジェクトの持続的なパフォーマンスなどの特性にプラスの影響を与えると考えられています。
昨今、IT人材不足が業界課題となっており、IT開発者の求人倍率は高く、採用が難しいと言われています。また、採用した人材を維持することはさらに困難です。
DXを向上させるための一例
(1)問題点の洗い出し
プロジェクト内で理解や仕様が複雑化している問題点を洗い出しましょう。
プロジェクトメンバーで、プロジェクトの潜在的な問題と向き合い、解決することは長期的な視点でDXを向上させます。
(2)作業の複雑さを解消するツールの導入
GUIでの操作を可能とするツールはCLIのみのツールと比べ、開発歴を問わず作業時間を短縮し開発者のストレスを軽減します。
(3)DXについて向き合い、話す
そもそものDXを理解し、チームで話すことが重要です。
最高のパフォーマンスを引き出すために何から始めるのか、何なら出来るのかを見つめ直し実行しましょう。
現場の声
昨今、IT人材不足が業界課題となっており、IT開発者の求人倍率は高く、採用が難しいと言われています。また、採用した人材を維持することはさらに困難で、スキルの高い開発者ほど仕事が見つけやすく、離職へのハードルも低くなります。
そのような状況下で、DXが整備されていない会社では、開発者が離職し、ノウハウが流出するだけでなく、システムの技術的な負債が積み重なる恐れもあります。
自社の期待する開発者を採用、維持するためには改めてDXを見直す必要があるかもしれません。
<執筆・監修>
アルサーガパートナーズ株式会社 DX技術用語集制作チーム サーバーサイドdiv.