DX技術用語辞典

by Arsaga Partners

eラーニング

読み方: イーラーニング

eラーニングとは

eラーニング(e-Learnig / イーラーニング)とは、インターネットやパソコン、タブレット端末などのデジタル技術を活用して教育や学習を行う方法です。主に、学習管理システム(LMS)を使用した学習を指します。従来の教室での学習とは異なり、オンラインで教材を提供したり、ビデオ講義やインタラクティブな質問、フォーラムでの議論などを通じて学習者が自分のペースで学ぶことができます。

eラーニングは、学習者が場所や時間を問わずアクセスできるため、柔軟性が高く、多くの人々にとって効率的な学習手段とされています。企業研修や学校教育、専門的なトレーニングなど、さまざまな分野で活用されています。

eラーニングの歴史

eラーニングは技術の進歩とともに進化してきました。特に、生成AIが時代の潮流となりつつある現在、eラーニングは今後さらに加速し、より重要な要素となっていくでしょう。

・初期のコンピューター支援教育(1950年代-1970年代)

eラーニングの初期の形態は、1950年代から1970年代にかけて開発された、コンピューターを使った学習システムに始まります。初期のプログラムは主に大学や大企業で使用され、簡単なトレーニングや問題解決に利用されました。ただし、コンピューターは高価で大規模なものであったため、アクセスできる人は限られていました。

CD-ROM時代(1980年代-1990年代)

1980年代から1990年代にかけて、CD-ROMを使用したマルチメディア教材が普及しました。教材はビデオ、音声、テキスト、アニメーションを組み合わせ、学習者にインタラクティブな学習体験を提供するようになりました。これにより、学習者は自宅や職場で自分のペースで学習することができるようになりました。

・インターネットの普及とeラーニング(1990年代後半-2000年代)

インターネットの普及により、eラーニングは大きな変革を迎えました。
オンラインで教材を提供し、遠隔地の学習者にリーチすることが可能になりました。インタラクティブな学習プラットフォームやビデオ講義、オンラインテストなどが登場しました。

・学習管理システム(LMS)の登場と進化(2000年代)

2000年代には、学習管理システム(LMS)が登場し、eラーニングの管理やトラッキングがより簡単になりました。LMSは、学習者の進捗状況や評価を管理し、講師と学習者間のコミュニケーションを促進しました。

・モバイルeラーニング(2010年代以降)

スマートフォンやタブレットの普及により、モバイルデバイスを使ったeラーニングが一般化しました。学習者はどこにいても学習できるようになり、モバイルアプリによるインタラクティブな学習体験が普及しました。

・AIとeラーニング(2020年代以降)

AI(人工知能)がeラーニングに組み込まれるようになり、個別にカスタマイズされた学習体験が可能になりました。AIを活用し、学習者一人ひとりに最適化された学習内容を提供することで、より効果的かつ効率的な学習方法が体系立てられました。

eラーニングを活用するメリット

■アクセスのしやすさ

インターネットを利用して学習ができるため、学習者は自宅や職場、外出先など、自分の都合の良い場所で学習することができます。

自分のペースでの学習

eラーニングは学習者が自分のペースで進めることができるため、個人の学習速度に合わせた学習が可能です。進行を追跡する機能を備えた学習管理システム(LMS)も一般的で、進捗を確認しやすくなっています。

多様な教材

テキスト、ビデオ講義、音声、アニメーション、クイズなど、多様な形式の教材を活用できます。インタラクティブな要素を取り入れることで、学習者の興味を引きつけ、理解を深めることができます。

コスト効率

eラーニングは物理的な教室や教材を用意する必要がないため、教育機関や企業にとってコスト効率の良い学習方法です。大規模な人数にも対応できるため、特にオンラインコースやトレーニングに適しています。

アップデートの容易さ

デジタルコンテンツは容易にアップデートできるため、最新の情報やトレンドを迅速に学習者に提供できます。新しい教材やモジュールを追加することも比較的簡単です。

カスタマイズ性

学習者のニーズや学習スタイルに合わせて、コース内容や進行をカスタマイズできます。AIを活用したアダプティブラーニングにより、学習者一人ひとりに合わせた個別の学習体験を提供することも可能です。

フィードバックの迅速さ

クイズやテストの結果は自動的に評価されることが多く、学習者はすぐにフィードバックを得ることができます。これにより、学習者は理解の不足や間違いを早めに修正することができます。

現場の声

様々なeラーニングのプラットフォームがあるのですが、中でも有名なオンライン学習プラットフォームであるUdemyがあります。ユーザーは、自分のペースで学習できるだけでなく、さまざまなスキルを習得できます。例えば、プログラミング、デザイン、ビジネス、マーケティングなどのコースがあります。

<執筆・監修>

アルサーガパートナーズ株式会社 DX技術用語集制作チーム

(2024年4月時点)