
社員インタビュー
社員インタビュー
コンサルへのキャリアチェンジを通し、開発現場との架け橋になりたい。「人をつくるアルサーガ。」連載第115回は、コンサルティング本部 X-Industry/Function Divの田中さんに話を聞きました。
2016年にエンジニアとしてアルサーガへ転職してきた田中さん。開発現場での実績が評価され、執行役員兼プロジェクトマネージャー(以下、PM)に就任し、組織のマネジメントにも携わるようになりました。その後、コンサルティング本部へ異動し、現在はコンサルタントとして活動しています。
「最初からコンサルに関心があったわけではなかった」と振り返る田中さん。異動を決意したきっかけや、コンサルタントへのキャリアチェンジについて詳しく伺いました。
目次
――ここまでの経歴を教えてください。
私がアルサーガに入社したのは2016年です。当時は創業期で、初の女性エンジニアとして採用されました。
前職では新卒でSIer企業に入社し、エンジニアとしてインフラ、サーバーサイド、フロントエンド、Android、iOS、QAと幅広い業務を経験。アルサーガのエンジニアたちと話すうちに、「ここでもっと自分の力を試したい」と強く思うようになり、転職を決意しました。
入社直後はAndroidの開発を担当。その後、プロジェクト全体の進行にも関わるようになり、次第にディレクション業務へシフトしていきました。その流れでPMに抜擢され、開発だけでなくマネジメントにも携わるようになります。
2021年7月には執行役員に就任し、ライブ配信サービスのディレクションを中心に活動していました。執行役員兼PMとして、技術面だけでなく、組織のマネジメントにも深く関わるようになりました。そして2024年7月にはコンサルティング本部へ異動し、現在はコンサルタントとして活動しています。
――もともと、コンサル部門に関心を持たれていたのでしょうか?
いいえ、最初から関心があったわけではありません。コンサルティング本部が立ち上がった当初も、自分自身の業務にそれほど大きな変化が起こるとは思っていませんでした。「新しい取り組みが始まったんだな」といった程度の認識だったからです。
しかし、実際にコンサルティング本部が会社の売上に大きく貢献しているのを目の当たりにし、次第にその仕事の進め方や役割に興味を持つようになりました。どんな人が活躍しているのか、案件の獲得はどのように行っているのか、教育体制はどうなっているのかーーそうした部分を知りたいという思いが強くなり、「自分も関わってみたい」と考えるようになりました。
――今回、コンサルティング本部への異動を決めた理由を教えてください。
理由は、大きく3つあります。1つ目は、開発とコンサルの橋渡しをしたかったからです。開発の仕事を通じて、コンサルが現場でどのように働いているのか、また開発の案件をどのように獲得しているのかが、なかなか見えづらいと感じていました。創業期からエンジニアとして関わり、SIer出身でもある私だからこそ、コンサルの知見を開発に還元し、よりスムーズな連携に向けた橋渡しができるのではないかと考えました。
2つ目は、キャリアの幅を広げるためです。約10年にわたり開発に携わる中で、さまざまな案件を経験し、業務知識を積み重ねてきました。そして、「より広い視点で成長するには、新たなチャレンジが必要ではないか」と考えるようになったんです。
3つ目は、優秀なコンサルタントと密に関わり、良質なフィードバックを受けたいと考えたからです。コンサルティング本部ではメンター制度を活用しながら、メンバーが健康的に働きながら成長できる環境が整っていると知りました。これをきっかけに、大手ファームで活躍してきたコンサルタントのスキルや知見を吸収したいと思うようになりました。
異動を決める際には、スタッフやマネージャー、本部長など、さまざまな人に話を聞きました。その中で特に印象に残ったのが、「仕事を楽しくやりたい」という言葉です。ただ売上を伸ばすだけでなく、組織全体の働きやすさや成長を重視する姿勢に共感し、新しい環境で挑戦することを決めました。
――現在、どのような仕事を担当されているか教えてください。
現在は、不動産業界のクライアントを担当し、マンション管理業務におけるDX推進の一環として、フロント業務担当者のタスクを一元管理するシステム開発を支援しています。このプロジェクトでは、PMOとして参画し、プロジェクトの進行管理や調整業務を担当。開発チームとクライアントの橋渡しをしながら、スムーズなシステム導入をサポートする役割を担っています。
――コンサルティング本部の雰囲気や人間関係に、想像とのギャップはありましたか?
いい意味で、かなりギャップがありました。コンサルタントは「仕事ができて、厳しい雰囲気がある」という印象を持っていましたが、実際に入ってみると、皆さんフレンドリーで、互いにサポートし合う文化が根付いていることに驚きました。
同じ部門のメンバーも、挑戦や失敗を重ねながら先輩に教わりつつ成長している姿を見て、「思っていた以上に自分でハードルを上げすぎていたのかもしれない」と気づきました。
今では、同じモチベーションで働ける仲間がいることにありがたさを感じています。異動前は「理論武装しないといけない」「常に身構えておかないとついていけない」というイメージを持っていましたが、実際にはそうではなく、自然体で仕事ができる環境だと実感しています。
――開発とコンサルで、働き方や仕事の進め方に違いはありましたか?
大きく3つの違いを感じています。1つ目は、仕事の進め方です。開発時代はプロジェクトの責任者という立場もあり、個々の裁量が大きく、自分で判断しながら業務を進めることが多くありました。一方、コンサルでは上司やメンターのフィードバックを受けながら1つずつ丁寧に進めていきます。
特に資料作成においては、構成の作り方や論理的な組み立て方を徹底的に学び、アプローチの仕方が大きく変わりました。開発側ではGoogleのツールが主流で、コンサル側で主流のPowerPointやExcelもほとんど使っていなかったため、実践的に学びながら習得しています。
2つ目は、プロジェクトの関わり方です。開発は、複数の案件を並行して進めるスピード感が求められる環境でした。それに対し、コンサルでは基本的に1つの案件に深く関わっており、クライアントの課題解決に向けて長期的な視点で取り組む機会が増えました。その分、プロジェクト全体の戦略や方向性を意識しながら進めることが求められます。
3つ目は、働き方の自由度です。開発はチームでの協働が中心だったため、出社して密にコミュニケーションを取りながら業務を進めるのが基本でした。一方、コンサルではクライアント対応の都合に合わせた働き方が求められ、業務内容に応じてリモートワークを活用する機会が増えています。もちろん、対面での打ち合わせが必要な場面もあるので、状況に応じて効率的に働いています。
――異動後、仕事の仕方を見直すきっかけはありましたか?
コンサルティング本部へ異動してから受けた社内研修が、大きなきっかけになりました。ロジカルシンキングやPMOに関する研修に加え、「コンサルとは?」をテーマにしたシニアマネージャーの三村さんの研修が特に印象に残っています。
この研修を通じて、お客様がコンサルタントに求める役割を改めて理解しました。クライアントにとって、コンサルタントはプロジェクトを成功に導く存在です。課題に対して主体的に動き、解決へと導く姿勢が求められます。「行動すれば解決する」という考え方に強く共感し、コンサルタントとしてのスタンスをより意識するようになりました。
また、交渉の仕方を見直すきっかけにもなりました。お客様の要望をそのまま受け入れるのではなく、プロジェクト全体の成功を見据えた上で、適切なバランスを取ることを意識するようになったのです。開発の大変さを理解しているからこそ、現場との調整の重要性を改めて実感しました。お客様の期待に応えながらも、適切な落としどころを見極め、共通の目標に向かう姿勢を持つことが大切だと考えるようになりました。
――ここからはプライベートな話についてお伺いします。休日はゴルフ三昧だとか。
以前から社内のメンバーとよくコースを回っていましたが、最近は社内のゴルフイベントにも積極的に参加するようになりました。おかげで、さまざまな方と気軽に話せる機会が増えています。共通の趣味ということもあり、職種や立場を超えて交流でき、自然と会話が弾みますね。壁を感じることなく、リラックスしながら楽しい時間を過ごせています。
――愛犬のハクくんと一緒に過ごす時間を大切にされているそうですね。
白豆柴の男の子なのですが、もう可愛くて仕方ありません。できるだけ一緒にいられるよう、リモート勤務を活用しています。今年で4歳になることもあり、食事にもより気を配るようになりました。体への負担を考え、毎食手作りご飯を用意しています。
定番のメニューは、PFCバランスを意識した鶏胸肉に、にんじん・キャベツ・大根・さつまいもを加え、仕上げに白ごまをふりかけたもの。すっかり母親のような感覚になっています(笑)。
▲愛犬のハクくん
――アルサーガのミッション“人をつくる”。コンサルティング本部に異動してきたからこそ、田中さんが取り組みたいことは何ですか?
現在のコンサルの状況や経験を、開発メンバーに伝える機会を作りたいと考えています。異動後、「開発側と話をしたい」「開発の仕事に繋げたい」と考えているコンサルメンバーが意外と多いことに気付きました。開発とコンサルの交流の場を設けることで、より良い結果につながるのではと感じています。
また、開発やPMの経験や経歴を持つコンサルメンバーはまだ少ないので、開発だからこそ持っている技術の知識や知見をコンサルに共有することで、より大きな相乗効果を生み出せるのではないか、とも考えています。
――田中さんから見て、どのような人ならコンサルティング本部でも活躍できると思いますか?
成長意欲があり、新しいことに前向きに取り組める人ほど活躍のチャンスが広がると思います。例えば、開発のデリバリーPMOとして開発に深く関わりながらも、新しい視点を取り入れ、スキルを広げていきたいという意欲を持ち続けることが大切だと実感しました。
また、コンサルタントは開発だけでなく、セールスや他の部門と連携する機会も多くあります。畑違いの分野に対しても興味を持ち、積極的に学ぶ姿勢が求められる場面が多いです。実際に私自身も、開発の経験を活かしつつ、コンサルタントならではの視点を学んでいる最中ですが、新しいことに前向きに取り組める人ほど、可能性が広がると感じています。
――今後、アルサーガで挑戦したいことを教えてください。
今後は、より上流の企画構想プロジェクトや、提案活動・案件獲得に挑戦し、クライアントの問題解決に寄与していきたいです。現在のプロジェクトでは、上司が立てたクライアントのDX推進に向けた事業計画に基づいて開発支援を行っており、より上流から関与できる環境となっています。こうした経験を活かしながら、特に開発につながる提案に注力し、よりマネジャーレベルに近いレベルで貢献できるよう挑戦していきたいです。
――最後にメッセージをお願いします。
コンサルタントへのキャリアチェンジに迷っている方は、ぜひ一度アルサーガの会社紹介を聞いてみてください。開発とコンサルの両方を兼ね備えた会社は珍しく、その強みを活かせば、新たなキャリアの可能性が大きく広がるはずです。少しでも興味があれば、気軽にご連絡ください。エンジニアからのキャリアチェンジも含め、挑戦する価値は十分にあると思います。
――ありがとうございました!
(取材・編集=広報室、文=スギモトアイ)
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