社員インタビュー
新しい自分を求めて上京し、Lab設立へ。生成AIの最先端研究チームを立ち上げた1人の物語
社員インタビュー
生成AIの研究と開発が日課!最新技術を活用して働くエンジニアの醍醐味。「人をつくるアルサーガ。」連載第108回は、生成AIの最先端を研究するチーム「Arsaga GenerativeAI Lab」に所属しているエンジニアの門司さんに話を聞きました。
福岡県出身の門司さんは、知人の紹介をきっかけに上京し、社会人としてのキャリアをスタート。中学生の頃からプログラミングに興味を持ち始め、エンジニアになってからは仕事だけでなくプライベートでも積極的に個人開発に取り組んでいます。生成AIを活用して開発したBotがX(旧Twitter)でバズり、11万人以上のフォロワーを獲得した経験もあるそうです。
今回はそんな門司さんに、アルサーガで生成AI研究チームを2人で立ち上げた経緯や、アルサーガの魅力について話を聞きました。生成AIに密接に関わるエンジニアの働き方について知りたい、生成AIを活用して業務効率化を向上させたいという方は、ぜひお見逃しなく!
目次
生成AIの開発に携わりながら、個人開発も活発的に
――これまでの経歴を簡単に教えてください。
福岡の情報系大学を中退後、東京のイベント会社に入社しました。その後、オンラインスクール事業を展開する企業に転職し、Web上で受講できる授業、有名講師による講座やウェビナーの運営をメインに担当しました。その後は、受託開発を行う会社でエンジニアを経験して、1年ほど前にアルサーガに入社しました。
――大学を中退してまで上京した理由を教えてください。
大学では情報系の勉強に興味を持って取り組んでいましたが、周囲にあまり勉強熱心な人がいなかったこともあり、全体的な雰囲気が自分には合わず、次第にやる気を失ってしまいました。
ちょうどその頃、知り合いから東京の会社で働かないかと声をかけてもらい、新しい環境で自分を変えたいと思ったことがきっかけで、上京を決意しました。
――イベント業界からエンジニアに転身した経緯についても教えてください。
そのイベント会社で働いている際に、イベントの運営だけでなく、大学で取得したプログラミングスキルを活かして他社からホームページ制作の依頼を受ける機会もありました。依頼が増加する中、小規模ながらホームページ制作事業の立ち上げにも取り組んでいました。
しかし、その会社が廃業することになり、以前から仕事で関わりのあった受託開発会社に転職することになったんです。プログラミングは中学生の頃からの趣味で、当初はPSPなどのゲーム機を友達と改造して遊ぶことから始まり、自然とものづくりやプログラミングへの興味が広がっていきました。その会社ではサーバーサイドエンジニアとして本格的に開発業務に携わり、エンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。
――その後、アルサーガに転職することを選んだのはなぜですか?
前職にはエンジニアが3名ほどしかおらず、スキルを向上させる環境が十分に整っていませんでした。自分なりに活躍している自負はあったものの、開発工程におけるセキュリティ面での指摘をしてくれる人や、分からないことを教えてくれる先輩もいない状況でした。そのため、より成長できる環境を求めて転職を考え始めました。
そんな折、エージェント経由でアルサーガのことを知りました。他にも複数の企業の面接を受け、内定をもらったのですが、生成AIに積極的に取り組んでいるアルサーガに一番興味を惹かれました。
私は以前、生成AIを使って自己紹介文を生成するTwitter Botを開発した経験があります。このBotが一時期話題になり、嬉しいことに11万人以上のフォロワーを集めて、数10万件のリプライも獲得しました。そこから生成AIに対する関心が一気に強まり、転職活動では生成AI開発に携わることができる環境を重視していました。
門司さんが運営していた自己分析Bot(現在停止中)
アルサーガでは社内GPT *の開発事例があり、入社後にも生成AI開発のプロジェクトに携われると聞いたので、入社を決意したんです。実際に、入社して早々、生成AI開発のプロジェクトに参画することができました。当時は代表である泰明さんがプロジェクトマネージャーを務めていたので、会社のトップと一緒にプロジェクトを進められたことも、とても貴重な経験でした。早い段階で自分の成長を実感し、入社前後のギャップもなく、期待通りの環境だと確信しています。
*アルサーガ、法人向け自然言語処理モデル(GPT)を活用した導入支援からのソリューション提供を開始。
https://www.arsaga.jp/news/press-release-arsaga-gpt-20230406/
脳内を共有することも大事。開発をリードしながらメンバーをサポートする姿勢
――現在所属している生成AI研究チーム「Arsaga GenerativeAI Lab(以下、Lab)」は、所長である横溝さんと2人で立ち上げたと聞いています。立ち上げるまでのストーリーを教えてください!
多くの業務で生成AI関連のプロジェクトに携わってきましたが、より多くの時間を調査や研究に割きながら、開発にも集中できる環境を整えたいと考えるようになりました。そこで、当時同じプロジェクトで関わっていたプロンプトエンジニアの横溝さん(現在Labの所長)と相談し、2人で生成AIに特化したチームを立ち上げることにしました。
最初は2人だけでスタートしましたが、徐々にメンバーを増やしていきました。
まず、社内GPTのプロジェクトに関わるメンバーに一時的にLabの業務を手伝ってもらい、その中で興味を持った人に継続的に参加してもらう形でメンバーが増えていきました。また、社内で適性がありそうな人材をスカウトすることも試みました。1ヶ月間の試験期間を設け、その間に業務を体験してもらって希望者を正式にチームに加わっていくことで、現在は7人のチームになっています!
――Labではいつもどのような仕事をしていますか?
主に生成AIを活用したプロダクトの開発を行っています。担当案件の開発だけでなく、社内メンバーからの要望に応じて、生成AIを活用した業務効率化のためのコンテンツやプロダクトの作成にも注力しています。また、最近ではテキスト生成AIの活用だけでなく、画像生成AIモデルの開発にも取り組み始めました。
生成AIの研究については、最新情報の収集やキャッチアップが日課となっています。それらをチーム内のSlackチャンネルで随時共有し、知見を広げるとともに新しい技術に触れるように努めています!
――社内で使える「Arsaga SFAツール」を1人で、しかも2日間で完成させたという話を聞きました!詳細を教えてください。
生成AIのプロジェクトを担当してるメンバーから、「案件の進捗を簡単に管理できるツールが欲しい」という要望があり、それに応えて作成したツールです。このツールでは、案件の進捗状況やステータスの確認、商談内容の記録に加え、次のステップの提案までAIがサポートしてくれる機能を備えています。
開発を2日間で実現できたのは、生成AI「Claude」を活用したおかげです。メンバーからの要件をAIに言語化してもらい、それを基にコーディングを構築するところまで最大限に活用しました。生成AIが対応しきれなかった部分については、自分で補完するだけなので、大幅に開発の時間を短縮することができました。
SFAツールのシステム画面
案件進捗を簡単に確認できる管理画面
――Lab所長の横溝さんから、門司さんはリードエンジニアとして開発や実装などを引っ張ってくれていると聞きました!チームで仕事をする上で心がけていることはありますか?
それぞれのメンバーが主体的に動けるようサポートすることを意識しています。
特にエンジニアになったばかりのメンバーに対しては、自分がどのように学習し、開発を進めているかを細かく共有するよう心がけています。具体的には、エラーが発生した際はどこを調べ、どのように対処するべきか、また、どう考えるべきかといった脳内の思考プロセスを言葉に出して伝えながら、一緒に試してみることを大事にしています。
定期的にメンバーの席に訪れて悩みを聞いたり、役立つ教材をおすすめしたりしていました。その結果、今では皆が問題なく実装できるまでに成長してくれて、その姿を見るたびにリーダーとしてのやりがいを感じています!
フランクな雰囲気で働き、挑戦する意欲を満たしてくれる環境
――生成AIの発展は日々目まぐるしいと思いますが、どのように情報収集しているか、おすすめのやり方があれば教えて欲しいです!
基本的にはX(旧Twitter)を活用して情報収集をしています。リスト機能を活用して、生成AIやプログラミング、海外の生成AIに詳しい方々のアカウントをまとめて随時チェックするようにしています!
チェックしているアカウントは多くありますが、特におすすめのアカウントは「KDDI」の、みのるんさん(@minorun365)です。生成AIに関する有益な情報をつねに発信しているので、とても参考になると思います。気になる方はよかったらチェックしてみてください!
――改めて、門司さんが感じるアルサーガの魅力を教えてください。
アルサーガには、自由度の高い環境があります。
メンバーとは仕事の話だけでなく、キャリアアップや個人的な悩みについても気軽に相談できる雰囲気があり、時には冗談を言い合うこともあります。こうしたフランクな関係性があるのでコミュニケーションを取りやすく、働きやすい職場だと感じています。
また、コンサルから開発まで一貫して手掛けている点も、アルサーガならではの魅力です。
プロジェクトでは、エンジニアだけでなくコンサルメンバーとの交流が多くあり、コンサルティングの知識を学べる機会も豊富です。さらに、クライアントへの提案や開発プロセスを通して、上流から下流まで幅広い経験を積むことができ、スキルアップにもつながります。
特にLabチームでは、研究のための時間や工数がしっかり確保されており、新しい技術を実際に試せる機会が与えられます。挑戦したい意欲があれば、それを全力でサポートしてくれる仕組みがあるので、エンジニアとして成長し続けられる職場だと思います!
――今後アルサーガで挑戦したいことについて教えてください。
仕事においては、PM(プロジェクトマネージャー)の役割をさらに深めていきたいと考えています。現在担当しているプロジェクトで初めてPMに挑戦しているのですが、要件定義やクライアントとのヒアリングといった業務にはまだ十分に携われていないので、今後はこうしたスキルを身につけ、よりお客様の仕事に貢献できるようになりたいです。
プライベートではAWSの資格取得にチャレンジしています!転職活動中にいくつか資格を取得しましたが、アルサーガに入社してからは忙しくて勉強の時間が取れずにいました。最近はスケジュールを調整して、資格取得に向けた勉強をしっかり進めているところです。ちなみに先日、データエンジニアアソシエイト認定の資格試験を受け、一発で合格することができました!とても嬉しかったです!
――最後に、今後アルサーガに入社したい人に対してメッセージをお願いします!
アルサーガには、生成AIの可能性に挑戦する意欲的なメンバーが多数在籍しています。特にLabチームには、生成AIに関する幅広い開発に関わるチャンスがあります。そのような開発に携わりたい方や、これからエンジニアとしての経験をしっかり積みたい方、フルスタックで上流工程から携わりたい方には、成長を得られる嬉しい環境だと思います。少しでも興味があれば、ぜひ一度お話ししてみませんか?
――ありがとうございました!
(取材・編集・文=広報室 尹)
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