社員インタビュー
「できない理由」より「どう実現するか」を探る挑戦。燃え尽き症候群からの再出発
社員インタビュー
チームと共に、成長の循環をつくりあげる。「人をつくるアルサーガ。」連載第103回は、サーバーサイドエンジニアとしてユニットリーダーを務める椋本さんの登場です。
椋本さんは前職で献身的に働き続けた結果、燃え尽き症候群のような状態に陥ってしまったそうです。しかし、一度立ち止まって自分のやりたいことを考え直す時間を持ったことで、新たにエンジニアとしてのキャリアに挑戦する決意を固めました。
アルサーガへ入社後も、入社3日目には社内の新規プロジェクトのリーダーに自ら手を挙げ、果敢に様々なことに挑戦しています。その行動の背景には、「自分には何もないからこそ、とにかく行動してみよう」という揺るぎない行動力がありました。
今回は、休職から立ち直るまでの道のりや、現在チームと共に急成長を遂げている理由、そして今後目指していきたいことについて、椋本さんに聞きました。
目次
一度立ち止まったからこそ見つけた、自分のやりたいこと
――椋本さんのこれまでのキャリアを教えてください。
大学時代にいくつかのインターンを経験しました。クラウドファンディングの企業で電話営業をしたり、蛇口を売る営業をしたりと、職種は多岐にわたっていました。「気になったことはなんでもやってみよう」の精神で、友人と二人でヒッチハイクに挑戦したこともあります。この経験を通じて、「挑戦すれば何でもできる」という自信がつき、その後のインターンにも積極的に取り組めるようになりました。
その後、就職活動を経て、新卒でフリーランスエンジニアのエージェントに法人営業として入社し、1年半ほど働きました。当時はお客様に恵まれて、MVPを獲得することもできました。
しかし、MVPを獲得した数日後、休職することになります。前職では、全力を尽くすあまり、まるで時限爆弾を抱えているかのような日々が続いていました。MVPを取った直後に、燃え尽き症候群のような状態に陥り、1年半ほど仕事を休むことになったんです。
休職中は、「もう元の生活には戻れないのではないか」という不安が常に頭をよぎっていました。しかし、心配してくれた友人たちのおかげで、徐々に自分を許し、心と身体を回復させる時間を持つことができました。ゆっくりと時間をかけて、自分を取り戻していきました。
――休職の経験は大変でしたね。そこからどのようにしてエンジニアの道に進んだのでしょうか。
きちんと自分と向き合う時間を持ったとき、初めて「自分は何をやりたいのだろうか」と深く考えることができました。そこで、前職で多く関わったエンジニアという職業が思い浮かんだのです。エンジニアたちと話すうちに、「なぜこのシステムが動くのか」や「このサービスはどんな意図で作られたのか」といった点に興味を持つようになりました。
一度全てをリセットし、新たな挑戦をするならば、「異業種であるエンジニアに転職しよう」と思い立ったのです。
そこからプログラミングスクールに3ヶ月ほど通い、ポートフォリオを作成しました。自分が作成したポートフォリオをインターネット上に公開したのが、祖母の家の近くにあるカフェで。「これで転職活動が始められるぞ!」とガッツポーズした瞬間は、今でも忘れられません(笑)。
――初めてのエンジニアとしての転職で、アルサーガを選んだ理由を教えてください。
転職活動では、アルサーガを含めて2社に応募し、どちらからも内定をいただきました。
1社目は自社開発を行っている会社で、SNS経由でスカウトをもらい、順調に進んで内定をもらったんです。
ただ、エンジニアのエージェントとして働いていた経験から、受託開発でさまざまなプロジェクトに携わりながらエンジニアとしてのスキルを広げたいという気持ちが強くありました。そこで、エージェントから紹介されたアルサーガにも応募することにしました。
アルサーガの面接では、面接官の方の対応が非常に素晴らしく、「これこそ自分が目指しているエンジニア像だ」と感じたのです。アルサーガでなら、さまざまなサービスに上流から関わる経験ができ、自分の成長につながると確信しました。
また、アルサーガは大手企業からのプライム案件が多く、下請けをしないというポリシーを持っています。前職でエージェントとしてエンジニアと接していた経験から、大手企業と直接取引をする難しさを知っていたので、そうした環境で働けることに強い魅力を感じました。これは、決して当たり前ではない特別な環境だと実感しています。
できない理由を考える前に、どうしたら実現できるかを考えられるチームづくり
――実際にアルサーガでエンジニアとして働いてみて、どのようなことを感じていますか?
一番強く実感しているのは、「コードを書くことだけがエンジニアの仕事ではない」ということです。
プロジェクトマネージャー(以下、PM)と共にサービスをつくりあげる過程では、必要な意思決定や設計、そして本来の目的を見極めることが非常に重要です。これをおろそかにしてしまっては、エンジニアとして良いものづくりはできないと感じています。
そのためには、社内のPMや他のエンジニアとの連携だけでなく、時にはお客様の前に立って説明を行ったり、目指しているものをヒアリングしたりすることも必要です。
エンジニアの仕事は機械的だと思う人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。タスクの合間に隠れている細かい仕事を拾い上げる力や、お客様の意図をどう実現するかを考える力が求められます。
現在、リーダーのポジションを任せてもらっているので、まずは自分自身が積極的にそうした考えを持ち、より良いものづくりができるエンジニアを増やしていきたいと考えています。
――素晴らしい心がけですね!椋本さんは入社直後からリーダー的ポジションを任されていた印象がありますが、その経緯を教えてください。
入社して3日後には、新しく立ち上げる社内プロジェクトを任されました(笑)。
入社直後、同時期に入社したメンバーが集められ、代表の泰明さんから「新しいプロジェクトを立ち上げます。この中でリーダーをやりたい人はいますか?」と声がかかったんです。それを聞いて、自分から手を挙げました。
――3日後!!入社してすぐにそういった役割を任されたことに、率直にどのような感想を抱きましたか?
率直に、「入社してすぐに任せてもらえるんだ」という希望を抱いた反面「手、あげちゃった…!」というドキドキ感もありました。
自分のスキルでは厳しい挑戦になると覚悟していましたが、それでも最終的には自分にとってプラスになるという確信がありました。
実際にやってみると、やはり難しかったのですが…(笑)。当時メンターについてくれていた平舘さんに何度も相談し、様々な難題を乗り越えていきました。少しでもトラブルになりそうなことは早めに察知し、なんとか防ぐよう心がけていました。
この経験を通して、多くの力が身についたと感じています。特に、先に述べた「エンジニアの仕事はコードを書くことだけではない」ということを、入社3日目で早くも実感することができた貴重な経験でしたね。
他にも、何事も受け身の姿勢で取り組むのではなく、能動的に動くというマインドセットができたことが、自分にとって大きな収穫になったと思います。
特にアルサーガは、受け身でいるともったいないというか、メリットを享受しきれない環境だと感じています。反対に、自分から「やってみよう」と思えば、どんなことでも挑戦させてもらえる環境であると実感しました。
――現在はサーバーサイドのユニットリーダー(以下、UL)をされていると思います。どのような経緯でULを任されることになったのでしょうか?
ULを任されたのは、入社して1年が経った2024年の春でした。もともと今担当している案件でまとめ役をしており、ちょうど開発部門の組織変更があったタイミングで、ULに指名してもらいました。
リーダーを任されたことは率直に嬉しかったです。これまでの自分の取り組みが間違っていなかったと感じることができました。
――入社して1年でULはスピード出世ですね!ULとして心がけていることはありますか?
ULになってからは、チームメンバーに余計なストレスを与えないことを一番大切にしています。
仕事をする上で、成果をあげたり成長したりするためには、ある程度のストレスは避けられないと思いますし、そのようなチャレンジングな環境は必要だと考えています。一方で、コミュニケーションや労働時間など、働く環境に対するストレスはできるだけ排除すべきだと考えています。前職での経験もあり、働きやすい環境をつくることに特に気を配っています。
また、「できない理由を考える前に、どうやったら実現できるか」を考えられるチームにしたいと常に思っています。当たり前のことのように聞こえますが、実際にこれを実行できる人って実は結構少なくて。
幸い、僕のチームには自然とそうしたことを考えられるメンバーが多く、本当に周りの人に恵まれていると感じています。
――今の仕事をしていて、特に「よかった」と感じることはありますか?
本当に、メンバーやお客様を含め、周りの環境に支えられていると感じることが多いです。お客様にも信頼していただいていて、幸運な状況に身を置かせてもらっていると実感しています。
1年以上担当している案件があるのですが、以前、一度その案件を外れて別の案件に入ることになったことがありました。その際に、お客様からプレゼントまでいただいたんです。その時は、本当にお客様の期待に応えられる仕事ができていたんだと、心から嬉しく思いました。
結局、社内事情が変わって一週間後にはその案件に戻ることになり、お客様からは冗談で「プレゼント返して」と言われました(笑)。
今担当しているお客様とは、魂をひとつにして仕事ができているように感じます。こうした関係で仕事ができることが本当に嬉しいですね。
チームの成長が自分の成長にも繋がる、ポジティブな循環を目指して
――様々なことに果敢に挑戦している椋本さんですが、絵の個展を開いて100名を動員したことがあると聞きました。
学生時代の話ですね。渋谷にあるギャラリーを間借りして、絵の個展を開きました。実は、もともと絵がとても苦手だったんです。それでも「絵が苦手でバカにされてきた人間が、個展を開く成功体験を得たら面白いじゃないか」という好奇心から挑戦してみることにしました。
100名の方に来場してもらうのは結構大変で、渋谷でビラ配りをしたり、SNSで告知をしたり、他の個展にいってチケットを売ったりと、様々なことを試みました。結果的に100名動員できたのはありがたかったのですが、それ以上に、人から支援や応援を受けることの素晴らしさやありがたさを実感した出来事でした。
昔から、行動力は自分の一番の強みだと思っています。「自分には何もない」と思っていたからこそ、行動が成長につながると知ることができたのかもしれません。
――改めて、アルサーガで働く魅力について教えてください。
アルサーガの一番の魅力は、人の良さだと思います。これは僕のチームだけでなく、会社全体としてもそうで、社内同士のいざこざや対立のような雰囲気が全く感じられないんです。
会社全体がとてもニュートラルで、誰もが自分の意見を言いやすく、互いに尊重し合う風土が根付いていると感じています。また、上下関係や年次による壁も薄く、役職や立場に関係なく、気軽に相談や意見交換ができる環境です。そのため、挑戦したいことや新しいアイデアがあれば、積極的に声を上げやすいですし、それを受け入れてもらえる柔軟さも魅力の一つだと思います。
こうした環境があるからこそ、仕事にも集中でき、自己成長も促進されると感じています。アルサーガで働くことは、スキルアップだけでなく、人間としての成長にもつながっていると思います。
――今後、アルサーガで挑戦していきたいことについて教えてください。
チームからリーダーを輩出するなど、チームの成長に貢献していきたいと考えています。繰り返しになりますが、私は本当にチームや組織の環境に恵まれて成長できたと実感しています。そういった環境で成長してこれた実感があるので、僕もそれを周りに還元して、前向きに仕事を頑張れる人を増やしていきたいです。
結果的にチーム全体が成長すれば、私自身も新たな挑戦ができ、良い循環が生まれるのではないかと思っています。
――最後に、今後アルサーガに入社したい人にメッセージをお願いします!
アルサーガは、自分から手を挙げれば任せてもらえる風土がある会社です。実際に僕も入社してすぐにプロジェクトを任され、成長のチャンスをたくさんもらいました。挑戦できる環境を活かさないのはもったいないですし、どんどん手を挙げていくことで自分の可能性を広げられる場所だと思います。
ぜひ、アルサーガで自分が本当にやりたいことに思いっきり挑戦してみてください!新しいことに挑む勇気を持つことで、きっと充実したキャリアが築けるはずです。
――ありがとうございました!!
(取材・編集・文=広報室 渡邉)
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