
社員インタビュー
社員インタビュー
「管理職」と聞くと、責任が重く、大変そうなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか? しかし、アルサーガには「昇進しても仕事が楽しい」と言い切るフロントエンドエンジニアがいます。「人をつくるアルサーガ。」第114回は、そんな魚崎さんに話を聞きました。
一見強面ですが、内に秘めた熱い想いを持つ魚崎さん。彼が今、「一番楽しい」と語るのが、EM(エンジニアリングマネージャー)というポジションです。
そんな彼も、最初から「できるエンジニア」だったわけではありません。未経験でアルサーガに入社し、早い段階から「マネジメントをやりたい」と言っていたものの、「まだ難しいね」と言われ続ける日々。それでも諦めずに挑戦し続けた結果、成長が評価され、ついにそのポジションを任されることになりました。そして今、魚崎さんは「EM、めちゃくちゃ楽しいですよ!」と自信を持って語ります。
キャリアの選択肢を広げ、楽しみながら成長する。その姿が、アルサーガの環境の魅力を物語っています。このストーリーを通じて、「EMって、意外と面白そうかも?」と思っていただけたら嬉しいです。
目次
――これまでの経歴を教えてください。
高校卒業後に建築の専門学校へ進んだのですが、あまりのめり込めず1ヶ月ほどで辞めてしまいました。そこからは、いくつかアルバイトを経て、営業の仕事に就きました。
営業の仕事をしながら、ふと「そもそも、このサービスってどうやってつくられているのだろう?」 と考えたんです。そこから、サービスを売る側ではなく、つくる側に興味が湧いてきました。
ちょうどその頃、コロナ禍でリモートワークが当たり前になりつつあり、「エンジニアって、働き方も自由だしなんかカッコいいな」と思ったのが、エンジニアを志した最初のきっかけでした。
――未経験でアルサーガに入社したとのことですが、入社のきっかけについても教えてください。
エンジニアを目指してプログラミングスクールに通い、修了したときに最初に目に留まったのがアルサーガでした。不思議と惹かれ、気づけば夢中で調べていました。そこで、社長の泰明さんがCTOも兼任していることを知り、「技術者が最大限力を発揮できる環境なのだろう」と直感的に感じました。
受託開発であれば幅広い技術に触れられるし、経験豊富なエンジニアもたくさんいる。加えて、未経験者にとっても給与が高かったことも印象的でした。
他にも2、3社選考を進めていましたが、途中でアルサーガ一本に絞りました。「ここなら間違いなく成長できる」と確信したんです。
――直感的にアルサーガが良いと思えたんですね!当時の選考はどのような感じでしたか?
それが、簡単には入れなかったんです…。まず、ポートフォリオを作成して面接に挑んだのですが、めちゃくちゃダメ出しされました(笑)。
「このままじゃ厳しいので、もう一度つくってきてください。」そんな言葉をもらい、悔しさをバネに課題をこなして二度目の面接に向かいました。今度こそ、と思いながら挑んだところ、なんとか一次は通過。しかし、最終の社長面接で新たな試練が待っていました。
面接用に僕がつくっていたのはシンプルなチャットアプリでした。でも、その仕様を見た泰明さんから、「今の時代、リアルタイムじゃないチャットなんて使い物にならないよ。」とバッサリ言われたんです。そのアプリは更新ボタンを押さないとメッセージが反映されない仕様でした。確かに、そんなチャット誰も使わないですよね(笑)。
その時点で他の選考は全部辞退しており、「ここしかない」という覚悟を決めていたからこそ、絶対に食らいつこうと思いました。必死に耐え抜いて、なんとかクリアできました。 あの瞬間の達成感は、今でも忘れられませんね。
――なかなか厳しいですね…。課題が再提出になった時はどう思いましたか?
結構落ち込みました(笑)。
未経験だったので、自分のスキルが世の中でどのくらい通用するのか、正直わかっていませんでした。だからこそ、技術のトップクラスの人からダメ出しを食らった時、「これが現実か…。」と痛感しました。
ただ、それが逆にモチベーションにもなりました。「まだまだ足りないんだ」と実感できたからこそ、もっと頑張ろうと思えたんです。結果的に、あの瞬間が自分のエンジニア人生の分岐点だった気がします。
――エンジニアという仕事の面白さや、難しさはどんなところにあると思いますか?
エンジニアの仕事って、ただコードを書くだけじゃないんですよね。もちろん、開発作業が一番多いのは事実だし、そこが強くないとキャリアアップも難しい。でも僕は、コードを書くことよりも大切なのは、「つくったものが本当にお客様の役に立っているのか?」という視点を持つことだと思っています。
アルサーガでは、ただ技術を追求するだけじゃなく、「このシステムを導入したら、お客様の業務がどう変わるのか?」 そういう本質的な部分を考えることが求められます。そこを大事にできるエンジニアが評価される組織なんです。
自分自身も、その価値観に共感できるからこそ、ここまで続けてこられたんだと思いますね。
――魚崎さんは現在EMとしてマネジメントもしていますが、EMの仕事はどうですか?これまでと違うことや、EMになったからこそわかったことなどがあれば教えてください。
入社5年目で、EMを任されることになりました。EMは、めちゃくちゃ楽しいです!!
最近特に感じるのは、僕はエンジニアとしてだけではなく、組織全体を見て動くことが好きだということです。
たとえば、エンジニアの立場だけで考えると、出社よりリモートの方が働きやすいかもしれないです。しかし組織全体で考えると、パフォーマンスやコミュニケーションの質を考えれば、対面の方がいいこともある。実際、対面の方がスピードも質も上がる場面って多いんですよね。このような、「個々の希望」ではなく、「組織全体の最適解」を考えるようになったのは、EMになってからです。
また、査定やマネジメントを担当する中で、メンバーからダイレクトにフィードバックをもらえるのも面白いポイントです。それを踏まえて、どうすれば本音を引き出せるかや、どうやって個々の目標を後押しできるかを考え、人の成長に寄り添えるのがとても楽しいです。
――EMになってから、他にも気づいたことはありますか?
責任があるということをとてもよく実感するようになりました。
UL(ユニットリーダー)だったときも責任はありましたが、EMになってからはさらに重みが増したと感じます。自分の行いひとつで、チームの成長が左右される。彼らの成長や評価の鍵を握っていると思うと、責任の大きさを改めて感じますね。
ほとんどのメンバーが年上なので、もしかしたら「未熟なやつが管理者として振る舞っているな」と思われているかもしれません。ですが、それも含めて責任を持たなければいけないし、ちゃんと考え、調べ、納得できる判断をすることが求められます。そういった経験を通じて、自分はとても成長したと思います。
――最も仕事が楽しいと感じる瞬間はいつですか?
EMとしての仕事が一番楽しいです!
僕は昔から田舎の大将気質みたいなものがあって(笑)。みんなをまとめたり、場を盛り上げたりするのが好きなんです。今でもその根っこの部分は変わってないと思います。
それと、実は妻とは昔からの知り合いなのですが、最近よく驚かれるんですよ。「昔はあんなに不真面目だったのに、人が変わっちゃったみたい!」って(笑)。でも、自分としては特に意識して変わったつもりはないんです。自然と今の環境に馴染んで、責任を持つようになっただけです。
そうやって、自分の成長を周りが感じ取ってくれる瞬間が、ちょっと嬉しいですね。
――目標としているマネージャーはいますか?
甲坂さんのマネジメントが理想です。かつて直属の上司だったのですが、本当にすごい人だと思っています。
同い年なのに、圧倒的にストイックで、仕事への向き合い方が桁違いなんです。責任のあるポジションで誰よりも重いものを背負いながら、それでも周りから絶大な信頼を得ています。
正直、「かなわないな」と思うこともあります。でも、だからこそ、食らいついていきたい。そう思わせてくれる存在です。
――最近お子さんが生まれましたね!おめでとうございます。生活は変わりましたか?
はい、子どもが生まれる前後で大きく生活が変わりました!
生まれる前は、土日にエンジニアリングの勉強をすることが多かったのですが、今は土日は完全に育児と家事の時間になりました。初めての子どもなので正直わからないことだらけですが、僕の父は積極的に育児をするタイプだったので、それに倣って「お風呂もオムツ替えもミルクも、やるのが当たり前」という感覚で動いています。
ご飯をつくるのは得意じゃないので妻に任せて、お風呂に入れたりミルクをあげたり、妻が入浴中は子どもをあやしたりと役割分担をしています。妻が冷え性なので、寒い日は湯たんぽを布団に仕込むのが日課です(笑)。
育児を通じて、「当たり前のことを当たり前にやる」という意識が自然と身についたためか、喧嘩はほとんどしなくなりました。お互いに、「ありがとう」を口癖にするようになったのも大きいと思います。小さなことでも感謝を伝えるようにしたら、お互い気持ちよく過ごせるようになりましたね。
――素晴らしい心がけですね!土日にしていた勉強はいつ補っているのですか?
朝に勉強するようになりました!これまでは土日に丸一日カフェにこもって勉強したりしていたのですが、今は土日の朝、子どもが起きる前の時間を使って勉強するようにしています。
限られた時間の中で、どうやって自分の成長のための時間を確保するか。育児をしながらも、そんなことを考えるようになりました。
――1ヶ月間ほど育休をとっていたとのことですが、その際仕事の引き継ぎなどはどうしていましたか?
「いつでも、誰でも、どの機能でも担当できる状態をつくっておく」ことを意識していました。フロントエンドの開発は、担当者ごとにつくる機能がバラバラになりがちです。それを避けるために、案件の初期からメンバー全員が様々な機能に触れるようにしていました。
育休を取るにあたって特別な準備をしたわけではなく、普段から属人化を防ぐ仕組みをつくっていました。属人化はエンジニアにはよくある話なのですが、それを放置するとその人の事情で業務を離れなくなってしまった時に完全にブラックボックス化してしまう。だから、「この人がいなければ回らない」という状態をつくらないことを徹底していました。
――育休以外でも参考になりそうな仕事術ですね!改めて、魚崎さんが思うアルサーガの魅力について教えてください。
面白い人がとにかく多いことですね。「いい人が多い」とはよく言われますが、それだけではなく、個性的で面白い人が本当に多いんです。 強烈なキャラクターを持った人がいるのもアルサーガの魅力です。
また、いい意味で「やることが山のようにある」から、暇になることがない。従業員数も500名に近づき、渋谷サクラステージという一等地にオフィスを移転するほどの規模になりましたが、意外と体系化されていない部分がまだまだあるんです。だからこそ、手を挙げ続ければ、必ず任せてもらえる文化が残っています。
僕自身、昔から「マネージャーになりたい」と言い続けていたのですが、周りからは「魚崎さんにはまだ難しい」と言われ、悔しくて枕を濡らしたこともありました(笑)。 当時は実績も信頼もなかったので、今思えば当然の反応だったと思います。それでも、「やりたい」と手を挙げ続けたからこそ、今こうして実現することができました。
会社が成長していく中でも、昔からの自由な文化は絶対に残していきたいですね。
――いい心意気ですね!そんな魚崎さんが今後挑戦したいことを教えてください!
もっともっとできることを増やしていきたいです。
今はEMとして、査定や勤怠管理をはじめとするマネジメント業務を担当しています。しかし、それはあくまで自分のチームの範囲内の話なんです。もっと広い視点で、会社全体に影響を与えられるようなことを決められる立場になりたいと思っています。
たとえば、エンジニアが個々のやりたいことを実現できるように、案件を選べる環境をつくっていきたいです。極端な話、僕がそのための営業をするのも良いと思っています。エンジニアが「この案件をやりたい!」と思えるものを獲得できる仕組みをつくることができれば、会社にとってもエンジニアにとっても大きなプラスになるはずです。
だからこそ、ただEMとしてチームをまとめるだけじゃなく、もっと広い視点で動けるようになりたいですね。
――とても素敵な目標です!アルサーガのエンジニアに伝えたいことはありますか?
何より伝えたいのは、「EMはめちゃくちゃ楽しい仕事だよ!」ということです。
管理職と聞くと、「大変そう」「難しそう」「責任が重い」 というイメージを持つ人も多いと思います。実際、責任はあります。でも、それ以上に嬉しさや楽しさ、そして成長があるのも事実です。
僕は本当にEMになれてよかったと思っています。これまで何かに長く打ち込むタイプではなかった僕でも、今こうして楽しく続けられているのは、EMという仕事の楽しさと、一緒に働く皆さんがサポートしてくれるおかげです。
アルサーガに限ったことではないですが、若手の管理職離れって、最近増えている気がするんですよね。でも、この楽しさを知らないのは、正直もったいない!
だからこそ、「管理職=大変そう」と決めつけず、まずは挑戦してみてほしいんです。その中で、自分の可能性を広げるきっかけを見つけてくれたら嬉しいです。
――アツいメッセージをありがとうございます!最後に、これからアルサーガに入りたい人に向けてメッセージをお願いします!!
アルサーガは、挑戦する文化が根付いている会社です。挑戦したい人には、最高の環境だと思います。でも、正直に言うと、そうじゃない人は来ないほうがいい。
やりたいことがある人にとっては、これ以上ない環境だと思います。「新しいことに挑戦したい」そういう気持ちがあって、手を挙げればどんどんやらせてもらえます。
本当に、何だってできますよ。実力とやりきる覚悟さえあれば、僕みたいにチャンスを掴める。挑戦したい気持ちが旺盛な人は、ぜひ飛び込んできてください。
――ありがとうございました!!
(取材・編集・文=広報室 渡邉)
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