社員インタビュー
アルサーガのビジョン「人をつくる」に込められた代表の想い。
社員インタビュー
アルサーガパートナーズは、「人をつくる」というビジョンと、「相互成長をする」というミッションを掲げるワンストップ型IT開発スタジオです。
このビジョン、ミッションを達成するために、私たちが大切にしている8つのバリューがあります。
当社はこのビジョン、ミッション、バリューのもと、今では180名以上の従業員を抱える会社へと大きく成長を遂げている最中です。
今回は代表の小俣に、当社のビジョンに込められた想いを聞きました。
アルサーガのビジョン、ミッション、バリューについて
――アルサーガのビジョン、「人をつくる」は、強い印象があるフレーズです。意図を詳しく教えてください。
弊社のメンバーが皆、魅力的な人間になれるようにとの想いから「人をつくる」をビジョンに掲げています。
デジタル技術の発展に伴い、ルーチンワークのような同じことを繰り返し行う作業は、今後コンピュータのみで完結するようになると言われています。
ルーチンワークは、単純作業が多いが故に、頭を使うことなく作業が完結することが特徴です。現状、ルーチンワークで成り立っている仕事は世の中に多いと感じています。
例えば、普段歩く時は無意識でできていますよね?ルーチンワークも慣れてくるとそれに近い状況が起こり得ます。
脳も筋肉と一緒なので、頭を使わない状態が続くと、どんどん退化(※1)していってしまうんですよね。これについては、多くの有職者からさまざまな見解が公表されています。
※1 参考:
医学博士に聞く、記憶力・学習力アップに影響する脳機能「シナプス可塑性」とは?ーLINK@TOYO
すぐできる、脳を鍛える10の技術 脳を鍛える技術(3)ー日経BizGate
脳が退化すると、新しいアイディアが浮かばなくなったり、周りへ良い影響を与えようとしたりする意欲がなくなったりしてしまいます。
当社のビジョン「人をつくる」には、ルーチンワークをこなすだけではなく、仕事を通して自分の頭で考え、魅力的な人間であろう、という思いを込めました。
魅力的な人間になることにこだわる背景には、プログラミングも、今後自動化が進む分野であると言われていることが挙げられます。(※2)
正確には、指示されたコードを書くだけのような単純作業をするプログラマーの仕事がなくなる可能性があります。
※2 参考:
Automated Coding and the Future of Programming – O’Reilly
と言うのもプログラミングは、コンピューターが分かる言葉(プログラミング言語)でプログラムを記述し、成果物をつくる仕事です。
言葉を扱い、成果物をつくる仕事といえば、翻訳を連想する方もいるでしょう。
昨今では、翻訳にかかわるIT技術も進み、色々な国の言語に翻訳できる翻訳機も増えてきました。これによって、簡単な翻訳は翻訳者に頼まずに翻訳ソフトで完結できる仕事が増えてきています。
しかし、翻訳するものの背景を考慮し、文化が異なる国の人々の感情に配慮し、誤解なく伝えるための精度の高い翻訳は、人間にしかできないことでしょう。
このように翻訳者は今後、高い専門性や表現力がこれまで以上に求められるようになると考えられます。
それと同じようなことがプログラミングでも起こると言われているのです。
指示されたプログラムを言われた通りに書くだけのプログラマーになってしまうと、頭を使っていない単純作業(ルーチンワーク)と同じなので、いずれコンピュータに仕事を奪われる可能性があります。
しかし、クライアントにとって必要な成果物や部分最適を考え、より良いものづくりのために行うプログラミングは、人間にしかできない仕事です。
時代の変化の中でも求められ続けるIT人材になるために、自分の頭で考える状況が起こる仕事をし続ける必要があり、それによって価値が生まれ、結果魅力的な人間になると僕は考えています。
――このビジョンが生まれるまでの道のりを教えていただけますか?
僕がもともと漫画家を目指していた頃に遡ります。
漫画のストーリーには、起承転結が必要です。ただ事実だけ語っても面白くないんですよね。
例えば、ラブストーリーでも「2人は幸せになりました」という結論を語るだけではなく、男女二人がすごい苦悩を乗り越えた末のハッピーエンドの結末の方が感動しますよね。
面白い漫画をつくる感性を磨くために、読んだ漫画や小説、鑑賞した映画はすべて、感想と良かったシーン、良かったポイントなどをメモしていたのですが、その活動を続けていくうちに喜怒哀楽や感受性の重要性に辿り着きました。
辛いことや大変なことを体験すればするほど、些細な日常に対して、幸せや感動する感覚が大きくなることってありますよね?そして、人生を変えていくような行動につながることもあると思います。ポジティブな感情だけではなく、ネガティブな感情も、必要な感情要素で、感受性を豊かにすることは、人生を良くしていくことだと考えるようになりました。
これらの経緯から、最終的な売上や利益や業績を上げることはもちろん重要ですが、会社組織をつくる上でまず重要なことは、感受性豊かな物事を自分で考えられる「人をつくる」というところに行き着きました。
――アルサーガのメンバーが魅力的になった先に、お客様へ与えられる価値とは何でしょうか?
当社の主力事業であるDX(デジタルトランスフォーメーション)、ITシステム開発において、新たな体験価値を生み出すためのサービスを、より多くのお客様に提案できる状況が生まれると考えています。
DXでは、ITサービスを利用する全ての方に新しいUX(体験価値)を与えることが重要なミッションとなっています。
この新しい体験価値を生み出すことは、人でしかなし得ないことです。そして、日々頭を使っている人こそ新しい発想や企画が生まれます。また、DXを実現するためのITシステムでも、個別最適のアイディアやよりよいシステム実現のための発想も、自分の頭で考え、行動できる人材にこそできることだと考えています。
「人をつくる」ビジョンの先には、新たなDX化や新たな価値体験をお客様に提供できる未来が実現できると考えています。
――ビジョンに対して迷いが出たときに、立ち返る基準や日々の指針があれば教えてください。
「人をつくる」ために「相互成長する」ことをキーワードとして挙げています。
人はひとりでは成長しつづけることができません。周りの人たちと一緒に成長することを意識することで、自分の得意なことや不得意なことに気づき、立ち返ることができます。
周りを見て成長することもそうですし、一人では解決できないことは周りの手を借りることも大事です。これは自分自身だけでなく、相手の成長にも繋がることだと思っています。
また、相互成長するために、具体的な行動指針が4つあります。
1つ目は、相互成長するために、仕事(やりがい)は何でも全力でやる。
2つ目は、相互成長するために、バグを否定しない。
ルーチンワークだけではバグは起きないので、新たな挑戦をしていくにはバグは付き物です。これを否定すると新たな発想が生まれなくなってしまうので、当社ではバグを否定することはしません。
3つ目は、相互成長するために、否定するなら代替案を。
ネガティブな否定案を出すだけでは、新しい行動を止めてしまいます。なので否定だけをすることは禁止にしています。
4つ目は、相互成長するために、相手のことをリスペクトする。
この4つの指針を意識するだけで、成長度合いも変わりビジョンへの近道になると思っています。
私たちのビジョン、そしてミッションの先には、成長があります。そして成長を続けることで、社員同士がお互いに刺激を与えあい、長い関係性が築けると考えています。
(写真=App Div 吉田、文=広報室 宮崎)